中国でClubhouseが流行もすぐに“遮断” つかの間の「言論の自由」に市民は熱狂
ソーシャルメディアの行き過ぎを阻止できるか
Clubhouseは、効果的なモデレーションと行き過ぎ行為を防止する手段がないとアメリカでも批判されている。情報に対して、より厳格な措置を講じる中国と衝突するのは驚きではないと『TechCrunch』は伝えている(参考:https://techcrunch.com/2021/02/08/clubhouse-is-now-blocked-in-china-after-a-brief-uncensored-period/)。
Clubhouseは2020年にローンチされアメリカ・シリコンバレーで話題となり、最近になって世界的に爆発的な人気を博している。しかし中国でFacebook、Twitter、WhatsAppといったサービスがこれまでも禁止されていることを考えると、認知が高まった時点で芽が摘み取られるのは、ある程度、予想はついていたかもしれない。しかし今回、中国市民は、つかの間の言論の自由を手にした。
アメリカでは大統領選にからみ、米連邦議会議事堂が占拠され5人が死亡するという事件が発生し、Twitter、Facebook等はトランプ前米大統領のアカウントを停止。検閲しないことを売りにするソーシャルメディアParlerは危険だとして制限がかかった。ダークホースを予感させるClubhouseは今後、どのような発展を遂げていくのだろうか。
(画像=Unsplashより)
■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。