ClubhouseやSpotifyの動向から考える、プラットフォームにおける“規制”の必要性と難しさ

必要なのは新たな専門家やコンテンツモデーレションサービス?

 このようなソーシャルネットワークの規模が拡大すればするほど、そこにあらゆる類の人たちが集まることは避けられない。Birdwatchのように大きなプラットフォームがユーザーたちに自治を促す傾向は、逆に新たな差別やハラスメントの場につながっていく可能性もある。企業側とユーザーの間に介入する専門家や新しいコンテンツモデーレションサービスの利用などを通して、モデーレションを実践することが重要になってくるだろう。

 また、全てのユーザーたちが自身のオンライン倫理観を高めるために教育の場を設けたり、新たなガイドラインなどを提供することで、わかりやすくこれらのオンライン倫理に触れられる機会を増やしていくことが、より多くの人たちにとっての良きオンライン体験につながっていくのではないだろうか。

(画像=Unsplashより)

■mugiho
ニュージーランドの大学でマオリ文化の発展・都市計画・教育について学びながら映画、テック、文化芸術について執筆するフリーライターと翻訳家。人間観察をしながらたまにそれらについて書いたり撮ったりしている。

〈Source〉
https://onezero.medium.com/the-moderation-war-is-coming-to-spotify-substack-and-clubhouse-9fe00672091b
https://onezero.medium.com/twitter-cribs-an-idea-from-wikipedia-9e0d98b90334
https://blog.twitter.com/en_us/topics/product/2021/introducing-birdwatch-a-community-based-approach-to-misinformation.html
https://www.vulture.com/2020/11/spotify-responsible-joe-rogan.html
https://www.theverge.com/21265005/spotify-joe-rogan-experience-podcast-deal-apple-gimlet-media-ringer
https://www.vulture.com/2020/09/joe-rogan-spotify-problems.html

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