『今日好き 赤い糸編』最終話ーー「告白までに答えを出したいけど……」るなが選んだ相手は? はるとの想いは届くのか
『赤い糸編』もいよいよ、運命の告白に。まずは、あおい(一之瀬葵)がりょうた(流稜太)に想いを告げる。残念ながら、りょうたが好意を寄せるるなは現れなかった。告白の言葉は「りょうたくんの優しいところ、面白いところ、かっこいいところ、ムードメーカーなところ、笑顔が可愛いところ、全部が全部本当に大好きです。付き合ってください、お願いします!」というもの。
ここまで、健気すぎるほどにアプローチをしてきたあおいだが……残念ながらカップル成立ならず。男気に溢れるりょうたとしてはやはり、他に好きな人がいるキモチに嘘はつけなかったようだ。
続いて、ありさ(粕谷亜理紗)がいくと(菅生育利)に告白。「いくとくんといる時がいちばん楽しかったし、落ち着くし、何より、何している時もいちばん幸せな時間でした」「初めての告白がいくとくんで本当に良かったです。また一緒にアイス食べようね。大好きです」と、かわいさ満点の言葉に想いをのせる。
しかし、こちらもカップル成立には至らず。いくともりょうたと同様、るなの告白を待っていたようだ。前述のあおいにも通ずるが、今回の旅では男子の好きな女子に対する強い感情が、他の女子が抱く一途な恋心を少しだけ凌ぐ形となっただけに、惜しい結果といえる。
そして刮目すべきは、いけはるを巡るるかとみくの三角関係。まずは、るかが「グループ分けの時はずっと一緒で、たくさん話して、たくさん笑って」「まっすぐで一途なはるとに心を奪われました。もっともっとはるとのことを知りたいです。大好きです」と告白。みくもまた「初めての出会いの時から今の告白までずっと、はるとくんを想っています。そしてこの先もずっと、はるとくんを想える自信はあります。めっちゃ好きです」と、幸せな未来に繋げる強い決意を表明した。
2人の強い想いを受け取ったいけはる……なのだが、出てきたのは「顔を上げてください」の一言。ここからが大事な展開だが、まずはみくに感謝を告げた後、「けど、やっぱりいちばん最初からずっとるかちゃんのことが気になってて、るかちゃんに振り向いてもらうために頑張ってたから」「るかちゃん、こんな僕でよければお願いします!」と、見事にカップル成立!
華麗にハグを交わしつつも、いけはるは「もうどうなるかと思った」と、ようやくプレッシャーから解放されたようだ。いけはる、るかへの想いを初志貫徹。これからも彼女の“声が好きさん”として、幸せな時間を過ごしてください。
残るは、るな。彼女が告白の相手に選んだのは……はるとだ! 彼女の登場に、はるとはもう満面の笑みを堪え切れない。そんな彼に対して、るなは「るなは会えない時だったり、はるとと喋れなかった時とか、はるとじゃない誰かと喋っている時とか、そういう時も絶対にはるとがいて。だから、本当に大好きだなって……改めて思いました」「誰よりもいちばん、はるとのことが大好きです。これからもずっと、はるとのそばにいたいなって思いました」と、すべての想いを言葉に託した。
運命の告白は……大成功! 「るな! オレのことを好きになってくれてありがとう! 大好き!」というはるとの返事とともに、感動的な幕引きを迎えた。他シーズンと比べても、すれ違いにすれ違いを重ねて、多くの辛い経験をしてきた2人。だからこそ、「もう1回ギュってしていい?」と、お互いを労うようにハグを交わす姿が印象的だった。「本当に名前間違えないで」と、“うっかりミス”を咎められつつも嬉しそうなはると。よかったね。
継続メンバーを贔屓するわけでは決してないが、『星空編』から旅を続けた3人が、それぞれの満足いく終着点にまで辿り着いた『赤い糸編』。運命の赤い糸は自分の力で手繰り寄せるものだと、改めて実感する物語だった。
■一条皓太
出版社に勤務する週末フリーライター。ポテンシャルと経歴だけは東京でも数少ないシティボーイ。声優さんの楽曲とヒップホップが好きです。Twitter:@kota_ichijo