TTJ、スカイピース、夕闇……『ももいろ歌合戦』でみせたYouTuberたちのアーティストとしての魅力

 有名芸能人のチャンネル開設が相次ぎ、YouTube/YouTuberに大きな関心が寄せられた2020年。コロナ禍根の影響もあり、広くエンタメシーンに変革が起こるなかで、“YouTuberの一年”を象徴した大型イベントのひとつが、ももいろクローバーZによる毎年恒例の年越しカウントダウンライブ『ももいろ歌合戦』だった。

 2020年の出演者も、豪華&バラエティ豊かなラインナップ。“応援団長”に舘ひろしを迎え、おなじみの泉谷しげる、さだまさしや水前寺清子、広瀬香美などの大御所から、西川貴教、 Creepy Nuts、オーイシマサヨシなど人気アーティスト、メディアミックスで多くのファンを巻き込んでいるキャラクターラッププロジェクト『ヒプノシスマイク』のステージに、とんねるず・木梨憲武や笑福亭鶴瓶などお笑い界の大物まで、まさに年末ならではお祭り的なキャスティングだ。

 そのなかでも光ったのが、YouTube発の人気クリエイターたちだった。

 300万人を超えるチャンネル登録者を抱える、2人組のYouTuber&アーティスト・スカイピースは、“オタク”と“パリピ”の垣根を飛び越えて盛り上がる人気曲「オタパリパーティー」を披露(スカイピース/「♪オタパリパーティー」)。YouTubeで公開されたMVでは、“パリピサイド”にお笑いコンビのEXIT、“オタクサイド”にオタクルックで衝撃のブレイクダンスを見せるリアルアキバボーイズ(RAB)を起用し、大きな話題になったが、スター性が高く、爽やかで明るい二人のステージは、ももいろ歌合戦の清涼剤になっていた。

 YouTuberでコミック系ラウドバンドの夕闇に誘いし漆黒の天使達は、2018年にリリースし、根強い人気の「猫サンキュー」で会場を沸かせ(夕闇に誘いし漆黒の天使達/「♪猫サンキュー」)。迫真のサウンドと、それに似つかわしくないユーモラスな歌詞が魅力の夕闇。「猫サンキュー」はシャウト&デスボイスで猫の可愛らしさ、癒しを与えてくれることへの感謝を歌うという“らしさ”が爆発した楽曲で、ももクロ・高城れにの飛び入り参加も。気になった人は普段の動画もチェックしてみよう。

 そして、東海オンエアのTOSHIMITSU、JENNI、財部亮治の3人で結成されたボーカルユニット・TTJは、2020年最大のブレイクアーティストともいえるYOASOBIのAyaseが手掛けた「シャウト!」を熱演(TTJ/「♪シャウト!」)。TTJは「DASAFUNK」(ダサくてファンキー)をコンセプトに活動を続けているが、Ayaseのセンスが加わり、新時代のエンタメを感じさせるステージになった。

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