米男子高生がコロナワクチン接種促進のゲーム開発 コロナ禍におけるゲーム業界の成長続く

米男子高生がコロナワクチン接種促進のゲーム開発 コロナ禍におけるゲーム業界の成長続く

 世界各地でコロナワクチンの接種が始まり、2月には日本でも始まる。こうしたなか、ワクチンに否定的な人々が少なくないアメリカにおいて、ワクチン接種を促進するミニゲームが発表された。このゲームを作ったのは、16歳の男子高校生だ。

ゲーム依存症予防にも配慮

 アメリカの地方紙『Duluth News Tribune』電子版は3日、アメリカ・ミネソタ州在住の16歳の男子高校生Josh Ternyak君がコロナワクチン接種促進のためにゲームを発表したことを報じた。発表されたゲームのタイトルは『COVID INVADERS』で、ワクチン注射器からワクチンを発射して、迫りくる新型コロナウイルスを撃退する横スクロールシューティングゲームだ(トップ画像と下の画像参照)。

 COVID INVADERSは、昔のATARI社製ゲーム機でプレイできるようなシンプルな作りのウェブブラウザで動くレトロゲームである。シンプルではあるものも、ゲーム依存症予防に配慮して、連続プレイ時間が最大30秒に制限されている(もっとも、繰り返しプレイできる)。さらに、プレイ中は「COVID-19に罹患したことのある人でもワクチンを接種するメリットがあるかも知れません」というワクチン接種をうながすメッセージが表示される。ちなみに、プレイ中に流れる歌はTernyak君本人が歌っている。

 電話での取材によると、Ternyak君は11歳からプログラミングの勉強を初めて、13歳ではYouTubeや有料の講座を通してソフトウェア開発とコーディングを学んだ。昨年から通学する高校でオンライン授業が始まって在宅時間が長くなったため、昼間の授業と夜のゲーム開発の時間配分が効率よくできたと言う。また、ゲーム開発に没頭していたために、InstagramなどのSNSに時間を奪われることもなかった。

 以上のようなCOVID INVADERSの開発には約2カ月を要し、ドメイン名を取得するのに10ドルを支払った、とのこと。

著名人もゲームを楽しんでいた

 COVID INVADERSに限らず、コロナ禍では多くのゲームが人々を楽しませたり勇気づけたりした。エンタメ系メディア『Hollywood Reporter』は昨年12月22日、2020年にアメリカで話題になったゲームをまとめた記事を公開した。そうしたゲームには、以下のようなものがあった。

・2020年3月に発売された『あつまれ どうぶつの森』はアメリカでも大ヒットし、同月に500万本売れて『Call of Duty:Black Ops4』が保持していた記録をやぶった。『あつ森』のファンを公言するアメリカの著名人は少なくなく、そのなかにはMCU映画『キャプテン・マーベル』で主演したブリー・ラーソンがいる。

・2020年3月に発売されバトルロイヤルモードを実装した『Call of Duty:Warzone』は、同月に5,000万人以上のプレイヤーがプレイし、昨年12月までに8,500万人以上がプレイした。

・人狼ライクなゲーム『Among us』は、昨年Twitchなどでの実況が人気を博した。アメリカ下院議員のアレクサンドリア・オカシオ=コルテス氏が昨年10月に同ゲームをTwitchで実況プレイしたところ、40万人が視聴した。

・人気バトロワゲーム『フォートナイト(Fortnite)』内で開催されたトラヴィス・スコットのバーチャル・ライブは、ゲーム内ライブという新しい文化を世界に知らしめた。

 ゲーム内ライブに関しては、調査会社NielsenのアナリストCarter Rogers氏はコロナ禍が収束した後も文化として定着するだろう、と述べている。

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる