『アメトーーク!』家電芸人回のオススメ製品を、家電量販店スタッフが解説してみる
新型コロナウイルスの影響で、生活スタイルが大きく変わった2020年が幕を閉じ、2021年がスタートした。年末年始はステイホームが余儀なくされていたこともあり、例年よりもテレビを観る時間は多かったのではないだろうか。毎年恒例となっている特番の1つ『アメトーーク!』5時間スペシャルを観た人も多いはずだ。
今回は、同番組の“家電芸人”コーナーで取り上げられた家電製品を紹介したい。現役家電量販店スタッフの筆者が、番組とは少し違ったポイントをいくつか紹介する。
スティッククリーナー『ラクかるスティック PV-BL2H』(日立)
引用:https://kadenfan.hitachi.co.jp/clean/lineup/pv-bl2h/spec.html
家電量販店巡りが趣味というほど家電好きな和牛・水田が紹介したのは日立の『ラクかるスティック PV-BL2H』。番組で紹介されたとおり、軽量さがウリのスティッククリーナー。総重量がわずか1.1kgしかないから驚きである。
最軽量クリーナーであるにもかかわらず、強力な吸引力も番組内で披露した。ゲストの倉科カナを、吸引力で持ち上げるパフォーマンスだ。
番組では取り回しのしやすさも紹介していたが、筆者としては充電スタイルが気になるところ。スティッククリーナーは、多くのメーカーでスタンドを付属している。
PV-BL2Hも付属しているが用途はスタンドのみで充電はできず、ACアダプターのコネクターを本体の充電端子に差し込む必要がある。スタンドに立てるだけでは充電できないので、手間がひとつ増える。人によっては、不便さを感じるだろう。
便利なポイントといえば、ワンタッチで開くダストケースを忘れてはいけない。独自の構造「からまんプレス構造」で髪の毛も絡まず、簡単に捨てられる。
筆者の経験からすると、クリーナーの故障で多いのは、ダストケースやフィルターの詰まりを原因とするものだ。それを踏まえて、手入れが簡単である点は嬉しいポイントである。PV-BL2Hなら掃除がより手軽になるので、ぜひ試してみてほしい。
完全ワイヤレスイヤホン『MOMENTUM True Wireless 2』(SENNHEISER)
引用:Amazon
2020年は完全ワイヤレスイヤホンが人気を博し、さまざまなモデルが発売された。特に人気があったのは、SONYの『WF-1000XM3』やAppleの『AirPods Pro』だ。(ただし2つとも発売されたのは2019年である)しかし番組で紹介されたのは、SENNHEISER(ゼンハイザー)の『MOMENTUM True Wireless 2』である。
こちらを紹介したのは家電通として知られる品川庄司の品川。番組では外音取り込み機能、ノイズキャンセリング機能が紹介された。2つの機能は完全ワイヤレスイヤホンを愛用しているユーザーにとって、特に珍しいものではない。番組のプレゼンは、完全に初心者向けのものだった。
そのプレゼンに付け加えると、『MOMENTUM True Wireless 2』の特に優れた点は、音質にある。ドイツ老舗メーカーであるゼンハイザーのこだわりを感じられ、さすがの一言に尽きる。筆者の主観ではあるが、今までの完全ワイヤレスイヤホンは利便性や機能を最優先し、音質は二の次のように感じられた。
その点で『MOMENTUM True Wireless 2』は、音質を最優先にしている印象を受ける。「音質にこだわらないなら、ほかをあたってください」というゼンハイザーのメッセージから、自信の高さがうかがえる。
ただしそれは決して外音取り込み機能や、ノイズキャンセリング機能が劣っているという意味ではない。むしろ音質を担保するためのノイズキャンセリング機能が搭載されている。
あまりに強力なノイズキャンセリング機能は、耳にツンとした違和感を与える。『MOMENTUM True Wireless 2』のノイズキャンセリング機能は、効きの良さだけを追求しない。その結果、自然な音楽を再現しノイズキャンセリング機能のON/OFFで音質が変わることはほとんどない。音楽が好きで音質にこだわるなら、ぜひ検討すべき一品だ。