iPhone搭載のLiDARセンサーは自動運転車にも使われる? Appleが特許を取得 

特許をめぐり控訴、巨額の罰金に直面

 一方で、Appleは特許に関する紛争も抱えている。カリフォルニア工科大学が保有するWi-Fiの特許をめぐる裁判で、AppleとBroadcomは特許を侵害したと認定され、それぞれ8億3800万ドル(約867億円)と2億7000万ドル(約270億円)の罰金を支払うように2020年1月に命じられた。

 しかし特許を保有するカリフォルニア工科大学は「AppleとBroadcomは実にひどい」とし、22億ドル以上(約2277億円)に倍増させることを求めている。Wi-Fiは、iPhone、iPad、Mac、Apple Watch等、あらゆる製品に使用されており、金額は莫大なものだ。

 AppleとBroadcomは裁判が複数の法的誤りを伴って行われたことを示唆。「この判決は不当で偏見に満ちている」として12月17日に控訴したと『Apple Insider』は報じている(参考:https://appleinsider.com/articles/20/12/17/apple-asks-courts-to-overturn-11-billion-caltech-patent-trial-ruling)。

 この裁判の結果は、その規模の大きさゆえに、Appleの業績にも多大な影響を及ぼしそうだ。

■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。

関連記事