iPhone搭載のLiDARセンサーは自動運転車にも使われる? Appleが特許を取得 

 2020年にリリースされたAppleのiPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Max、iPad Proといったモデルに搭載されているLiDARセンサーは、次世代のAR技術として注目を集めている。iPhoneのARアプリで活用している人もいるだろう。

 一方で、LiDARセンサーは、自動運転にも飛躍的な進歩をもたらすもので、Appleが新たに特許を取得したことが分かった。

電気自動車の開発に関連、3次元で物体を検出

 米国特許商標庁は12月22日「3次元物体検出」というタイトルのAppleの新たな特許を公開した。

 この特許は高度なLiDARセントリック3Dオブジェクト検出システムについてのもので、Appleの電気自動車の開発計画「Project Titan」に関連していると『Patently Apple』は報じている(参考:https://www.patentlyapple.com/patently-apple/2020/12/apple-wins-a-second-project-titan-patent-today-covering-an-advanced-lidar-centric-3d-object-detection-system.html)。

 これは自動運転車が道路の3次元ビューを得ることが出来る技術で、AppleはLiDARセンサー等、システムの要素について外部パートナーを活用することを決定したという。Appleの車には、様々な距離をスキャンする複数のLiDARセンサーが搭載され、一部のセンサーは、Apple内部で開発されたLiDARユニットから派生する可能性があるという。

 Appleの発明は、センサー情報(リモートセンシング情報)を使用して三次元空間の物体を検出し、その物体に関連する情報を判別する方法とシステムを提供する。例えば車両は、埋め込まれた車両センサー、車両にワイヤレスで情報を通信する外部センサー等を使用して、オブジェクト(他の車両、歩行者、建物、等)に関連する情報を検出し、適切な車両ナビゲーションを可能にする。

 Appleは次世代の車両バッテリー技術も確立したと言われており、電気自動車の開発は順調に進んでいる模様だ。

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