『M-1』出場コンビから審査員まで、YouTubeで止まらないアフタートーク “強烈な人間ドラマ”の余韻続く

 過去に『M-1』の審査員を経験している雨上がり決死隊の宮迫博之も、『M-1グランプリ2020』を当日テレビ鑑賞しながら、一組ずつ解説する動画を12月21日に公開した。

 かつて、島田紳助や松本人志と肩を並べて芸の寸評を行った男だけあって、その観察眼は抜群。戦前は優勝候補に推す声が多かったものの8位に終わったアキナのネタを、「単独ライブで一番受けたものを持ってきたからこの結果になんねんて」と看破。また、最終決戦でマヂラブがネタを終えた直後に「やったな。これはいったな」と優勝を確信するなど、テレビと距離を置いている今なお、全くさび付いていない確かな分析力を見せつけた。

 現役審査委員としてはナイツの塙宣之が12月22日、自身の公式チャンネル「ナイツ塙の自由時間」で「M-1審査員の本音を語ります…【ナイツ塙】」と題した動画を投稿した。

M-1審査員の本音を語ります…【ナイツ塙】

 7名の審査員中最低点の「85点」を付けたインディアンスについて「タラレバで言えばもうちょっと点数をあげたほうが良かったかなと思うんだけど」と漏らしたり、逆に95点をつけた錦鯉については「人間を知ってるっていうところもあったと思うんですよね。冷静に考えたら95点も付けちゃいけないな」と反省したりと、出場芸人の生き死にを左右する審査員としてのリアルな葛藤が浮き彫りになって面白い。

 『M-1』には、見る人を魅了してやまない強烈なドラマがある。そのドラマはたった3時間半余りの生放送では消化しきれない。芸人たちによる真剣勝負の余韻にまだまだ浸りたいという方は、上記の動画を見てみるのも良いかも知れない。

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