『M-1』出場コンビから審査員まで、YouTubeで止まらないアフタートーク “強烈な人間ドラマ”の余韻続く

 いまだ興奮冷めやらぬ『M-1グランプリ2020』。その“熱狂の余韻”を伝える動画が、芸人たちのYouTubeチャンネルから届けられている。

 かつて、『M-1』ファイナリストのアフタートークはテレビやラジオ、劇場で語るのが普通だった。しかし、芸人がYouTubeチャンネルを持つことが珍しくなくなった今の時代。自身のYouTubeチャンネルでいち早くファンに、戦いを終えた心境を伝えるコンビも珍しくない。

 『M-1』10位~4位までのコンビで、同大会終了後の感想を含んだ動画を投稿したのは、オズワルド、東京ホテイソン、ニューヨーク、インディアンス、ウエストランドの5組。オズワルドは決勝戦終了翌日の21日、1時間30分あまりの生配信を実施。審査員の松本人志から「オズワルドには静の漫才を期待していた。後半に割とうるさくなっていった」などと指摘されたことに対して、伊藤俊介は「松本さんが覚えててくれたのがめちゃくちゃうれしい。ほんとに神様ですからね」と喜びを語っていた。

M-1グランプリ2020決勝のお話《ラジハイ#6》

 肝心の『M-1』王者・マヂカルラブリーはコンビとしてのYouTubeチャンネルを持っていないが、最終決戦に進出したおいでやすこがと見取り図はチャンネルを運営しており、それぞれで『M-1』について触れている。

 特に印象的だったのが、12月23日に投稿された見取り図の動画。今回の『M-1』についてリリーは「マジで全組おもろかった。それだけは誰にも否定できない」と述べ、「面白いよな、マヂラブさん」と、素直に第16代王者を讃えた。一方の盛山晋太郎は、マヂラブの優勝に端を発し、一部で勃発した“漫才じゃない論争”に言及したうえで、「漫才をしてないコンビなんて1組もいなかったですから」と言い切り、「どんな組み合わせどんな順番でやっても優勝はマヂラブさんですよ。そこは揺るぎない。芸人全員満場一致で納得していますから」と熱弁した。

【見取り図散歩】M-1グランプリを終えた心境は…〈97/100

 審査結果に一言も不満を口にせず、真っすぐに共に戦ったライバルを褒めたたえる見取り図の“美しき敗者”としての姿勢に、コメント欄は「かっこよすぎる」「惚れました」など称賛の嵐となった。

 熱き戦いを、笑いのプロがどんな視点で見ていたのかも気になるところ。

 かつての『M-1』常連コンビ・かまいたちは12月22日、自身の公式チャンネルに「【考察】かまいたちがM-1グランプリ2020について語りました」と題した動画を公開した。

【考察】かまいたちがM-1グランプリ2020について語りました

 マヂカルラブリーについて、山内健司は「今までのマヂカルさんの積み重ねじゃないけど、合わせ技一本感はあるんじゃないかな。『またこんな大事なところでこんなふざけたことやってるやん。1回怒られたでしょ』っていう面白さもあって。過去の敗者復活戦とかで『恵美ちゃーん!』って言ってるのも全部点数に含まれて高得点に繋がっていると思う」と分析。そのほか、出場全コンビのネタを的確に寸評して、視聴者から好評を博した。

関連記事