無料で英語の勉強ができる? 言語交換アプリ『ハロートーク』を上手に使いこなす方法

 新型コロナウイルスの感染拡大から早一年が経とうとしている。コロナによって、対面式の英会話教室に通いづらくなっている一方で、人々はリモートコミュニケーションをとることに慣れてきたのが現実である。そのため、現在は対面式英会話教室の代わりにオンライン英会話が人気を集めているようだ。しかし、オンライン英会話は概ね月額5000円から10000円ほどかかるので、学生にとっては少し大きい出費である。そんななかで、手軽なオンラインコミュニケーションによって、英語の能力を高めることができるアプリがあるので、筆者の実体験に基づきながら紹介したいと思う。

そもそも『ハロートーク』とは?

 それは、世界の人々と無料で言語交換をすることができるアプリ『ハロートーク』だ。ネイティブスピーカーと簡単につながり、チャットだけではなく、音声チャットと無料電話ツールもあるので、気軽に英語や韓国語など、習得したい言語で会話をすることができる。文法に自信がなくても、修正機能でネイティブが直してくれる。さらにTwitterのようにつぶやく機能もあるため、日常的な英会話や、くだけたコミュニケーションで多用されるスラングも学ぶことが可能である。

『ハロートーク』はどんな人に向いているの?

 マッチングアプリと類似している点もあり、使用上の注意点はあるが、使い方をうまくコントロールすることができれば、なかなか便利な『ハロートーク』。しかし、学習法には向き不向きがあり、筆者の体験からどんな人にオススメできるか、サービスの特徴をまとめてみた。

ある程度、学びたい言語について知識がある人
相手が語学のコーチングに習熟した人ではないため、ある程度の知識がないと、会話を続けることができない。基本的な単語や文法がわかっている人のほうが望ましいと考えられる。

■複数の言語を同時に学びたい人/マイナーな言語を学びたい人
英語、スペイン語、中国語、韓国語などのメジャーな言語だけでなく、150言語の中から選ぶことができるのでマイナーな言語も学べる。スペイン語&ポルトガル語など、近しい言語を横断しつつ学ぶことも可能だ。

■コマメに連絡を取ることが苦ではない人
『ハロートーク』は英語でチャットをする、いわば“外国語版のLINE”のようなイメージなので、細かなコミュニケーションが苦手な人にはお勧めできないかもしれない。

■スキマ時間で勉強したい人
オンライン英会話の場合、基本的に予約を取り、指定した時間に勉強をしなければならないという拘束がある。一方でハロートークは自分が勉強したいときに、タイムラインで呼びかければすぐに反応をしてくれる人が現れるので、よりフレキシブルに、効率よく学習を進められる。

■日本語を教えたい人
自分ばかりが学ぶのではなくて、日本語を学びたいユーザーも少なくないため、「海外で日本語を教えたい」という人にはいい練習の場になるはずだ。また、お互いに言語を教え合うことで相手のパーソナリティーを知り、異なる文化により深く触れられる可能性も高まるだろう。

■言語だけではなく、文化、社会も学びたい人
上記の言語交換にかかわる魅力に関連して、自分たちで自由にテーマを設定して、会話をすることができるため、自分の興味がある分野についても学ぶことができる。メディアや本を通してだけではなく、実際に現地の人々から最新情報をゲットすることができるかもしれない。

■アカデミック的な言語ではなく、日常会話を学びたい人
日本人が学校で習った英語で話そうとすると、ネイティブには不自然にかしこまったように聞こえる、というのはよくある話。日常会話にあふれるスラングも含め、生きた語学が学べるのは、気軽なコミュニケーションができるアプリの大きな魅力かもしれない。

 このように『ハロートーク』は本来、言語交換を目的としたアプリであるが、異性と知り合うための出会い目的として利用しているユーザーも一定数いるので、無用なトラブルに巻き込まれないためにも、事前に対応策を考えておいた方がいいだろう。例えば、最初は日常会話をしていたものの、連絡先を聞かれたり、いきなりデートに誘われたり……そのような状況を回避するために、筆者がハロートークを使う際に実践している3つの回避方法を紹介しよう。

関連記事