Netflixが新たな流行の発信源に 『クイーンズ・ギャンビット』『エミリー、パリに行く』作中のアイテムに注目集まる

 Netflixが、新たな流行の発信源となっている。

 同社のオリジナル作品で、天才女性チェスプレイヤー、ベス・ハーモンの躍進を描いた`『クイーンズ・ギャンビット』は、10月23日の配信から28日間で6200万ユーザーに視聴される大ヒット作となった。

 英メディア『Metro』によれば、同作の配信後、eBayでのチェスセットの検索数は、およそ3倍に増加したという。またチェスのオンラインプラットフォームのChess.comも、会員数が大幅に増加している。同社の事業開発ディレクター、ニック・バートン氏は、11月はほぼ毎日、1日の新規登録者数の記録を更新していたと、米メディア『BUSINESS INSIDER』に語っている。11月の第3週には毎日10万人以上の新規ユーザーを獲得しており、これは平常時の約5倍だという。

 また、1950〜60年代のシックで洗練されたベスのファッションも人気で、現在ブルックリン美術館で着用衣装のバーチャル展示会が行われている。

 同じくファッションで注目されているのが、主人公エミリー・クーパーのパリでの奮闘を描いた『エミリー、パリへ行く』だ。スタイリングは、『セックス・アンド・ザ・シティー』や『プラダを着た悪魔』の衣装を手掛けたパトリシア・フィールドが担当している。

 香港のメディア『LIFESTYLE ASIA』は、「『エミリー、パリへ行く』が今年のファッション界をリードしている」と評価した。作中でエミリーが着用したKONGOLのバケットハットの検索数は342%、ベレー帽に関する検索も41%、GANNNIのスカートも289%増加し、KATE SPADEのバッグは品切れとなるほどの人気だ。

 ファッションメディア『DAZED』もまた、元ワンダイレクションのハリー・スタイルズやラッパーのトラヴィススコット、BTSのキム・ナムジュン(RM)と並んで、「エミリーは2020年最大のファッションプレイヤーの1人だ」と評している。

 既に2期の制作が決定しており、次回はエミリーがどんなスタイルで登場するのか楽しみだ。

関連記事