“聴く映画”Amazon『Audible』の可能性は無限大 窪塚洋介「かなり面白いので気を付けてください」
世界最大級のオーディオブック配信サービスAmazonの『Audible(オーディブル)』は、完全新作のオリジナル作品を11月19日より配信を開始した。 Audibleは2015年に日本でのサービスを開始して以来、数々のオーディオブックなどコンテンツを発表してきたが、オリジナル作品の制作は初となる。
11月19日に配信が開始された3作品のうち最も注目を集めたのは、『ケイゾク』『TRICK』『SPEC』など数多くのヒット作品を生み出し続けている堤幸彦が監督した、自身初となるオーディオエンターテインメント『アレク氏2120』である。
音声のみによるエンターテインメントに、山寺「こういうのを待ってました!」
『アレク氏2120』は、大乗仏教大学一年生・西門慧と彼のAIスピーカーに棲みついた未来のAI刑事「アレク氏」が、同じ未来からやってきたAI犯罪者「ASKR」を倒すべく立ち上がる、という物語だ。
この日登壇したのは主人公・西門慧を演じた梶裕貴、AIを演じた山寺宏一、窪塚洋介。女刑事役の三石琴乃は声だけで出席した。
普段はどれだけ近しい監督からのオファーであっても、台本を読んだ後に出演するかどうか決めるという窪塚だが、『アレク氏2120』に関しては「新しい挑戦なんだっていう堤さんの話を聞いていて気分が盛り上がってしまい、食い気味に快諾させて頂きました」と語った。
以前も『20世紀少年』などで堤作品に出演した経験のある山寺は、声と音だけのエンターテインメントという新しいジャンルに意欲を見せたという。「こういうのを待ってました!と。是非らせて下さいと意気込んでやらせて頂きました」と声を弾ませた。
窪塚「(梶、山寺、三石の)お三方は、まるでヒマラヤ山脈」
収録中で大変だったこととして、梶裕貴は「本当に声が潰れるくらいまで叫びまくった」と明かした。「映画を撮っているということもあって、本当に叫びのシーンが多かったんで、そういう体のコンディションを維持するっていうのも一つ大変だった」と振り返った。
梶裕貴の頑張りについて三石は「梶さんの熱血ぶり、声を枯らして張り上げてっていう姿を真横で見ていて、感動しました」と明かした。
普段は俳優として活動している窪塚は「素人なんで、声優は」と謙遜し、声優界のトップランナーである3人の事を「本当にもうヒマラヤ山脈みたいだなと思って」と笑いを誘った。「俺はもう愛宕山くらいの感じ。かなりプレッシャーありましたね」と言った後、「でも凄くエネルギーをもらって、新しい刺激をもらって挑戦できたので、凄く楽しかったです」と続けた。