Galaxy S21シリーズは2021年1月発表か 最新Galaxy Noteの代わりにFold 3をリリース?

2020年Q3のスマホ出荷は前四半期比22%増

 2020年における世界のスマホ市場は、コロナ禍の影響により例年とは異なった推移を示している。調査会社のcanalysは10月29日、2020年第3四半期における世界のスマホ出荷数に関するレポートを発表した。その発表によると、コロナ禍により出荷数が大きく落ち込んだ第2四半期から22%増加して、全世界でスマホが3億4,800万台出荷された(下の画像参照)。もっとも、2019年第3四半期と比較すると、1%減少している。

 Samsungは第2四半期には出荷数で2位だったものも、第3四半期には約8,000万台出荷した結果、Huaweiを抜いて1位となりシェアは23%であった。1位以下のシェア順位は、2位がHuaweiの14.95%、3位がXiaomiの13.5%、4位がAppleの12.4%、5位がVivoの9.1%であった。1位から5位までを合計すると70%を超え、大手中韓メーカーとAppleで占められている。AppleはiPhone 12シリーズの発表が遅れたことが影響して、前年同四半期より出荷数を1%減らしている。

 前述のように2020年第3四半期のスマホ市場は前四半期から大きく回復したものも、この回復は一時的なものとなる可能性が高い。というのも、2020年第4四半期(つまり10月から12月)は、世界的な新型コロナウイルスの感染再拡大を受けて、市場が冷え込むと予想されるからだ。

 Samsungが2021年1月にGalaxy S21シリーズをリリースした場合、コロナ禍の悪影響を受ける可能性を否定できない。Galaxy S21 Ultraがクラッドカメラや144Hzディスプレイを実装しても、ユーザの購買意欲が回復しなければ、ヒット商品となるのは難しいかも知れない。

トップ画像出典:tom’s guide「Samsung Galaxy S21 release date, price specs and leaks」より画像を抜粋

■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi

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