King Gnu&millennium parade楽曲の世界観を体感できる『ヌーミレパーク(仮)』 PERIMETRONに聞く“空間演出”の裏側

――今回、事前予約制を採ったのは、感染症拡大防止の観点からかと思いますが、一度に入場できる人数が限られていると、一つひとつの展示をじっくり見られるので、来場者にとっては悪いことばかりではないように思いました。

佐々木:確かに、ゆったり見られる嬉しさはありますよね。ただ、例えばオープン日とか、限られた1日に人が押し寄せることによって生まれる現象・事件性みたいなものってあるじゃないですか。そういうのを生み出したいと思ってやっている部分もあるので、そう考えると、それができなかった悲しさは正直ありますね。銀座の街ってあまり来る機会がないじゃないですか。そういうところに急に若者が集って、列を成している姿を、コロナじゃなければ、見られる可能性のあった展示だと思うので。その光景も見てみたかったなとは思います。

――PERIMETRONとしては、空間デザインは今後もやっていきたいと考えていますか? また、“たくさんの人の目に入る常設的なものを作りたい”というモチベーションは元々持っていたものなのでしょうか。

佐々木:元々持ってはいましたが、ここ最近は映像・グラフィックをメインにやっていたので、あまりできていませんでした。今回のように、映像の世界にグッと入って体験してもらうことには、映像を見てもらうのとはまた違った楽しみがあるので、もちろん、今後もやっていきたいですよね。あと、ディズニーってすごいなと改めて思いました。

――あれはもはや街ですしね。

佐々木:そうですね。僕個人としては“街を作りたい”という目標があるんですよ。全体の世界観が作品として統一されていて、でも、生活は稼働している街。直島がそれに近いかもしれません。その街を見に来る人がいて、観光行政によって資金源が潤えば、サステナビリティのある作品が作れるだろうし、そこに住んでいる人たちも結構楽しく過ごせるんじゃないかと。そう考えると、今回が“工事中”というのも納得ですし、規模はもっとデカくなっていくと思います。

■イベント概要
『#014 ヌーミレパーク(仮)』DIRECTED BY PERIMETRON」
開催期間:〜2021年1月31日(日)
会場:Ginza Sony Park
料金:入場無料(入場には公式サイトでの事前予約が必要)
イベントオフィシャルサイト

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