Appleが独自の検索エンジンを開発? 果たしてGoogleのライバルになりうるか

検索エンジン支配の終焉は、Googleにとって「悲しいようで嬉しい」?

 Googleの検索エンジン支配は、Appleが独自の検索エンジンを強化することで、脅威にさらされる可能性があると『Forbes』は伝えている(参考:https://www.forbes.com/sites/barrycollins/2020/10/28/apple-building-search-engine-to-take-on-google-report-claims/?sh=3bedc03026b2)。

 Appleは、Googleに対抗しうる数少ない企業の一つだ。時価総額が2兆ドル(200兆円)を超え、手元に約2000億ドル(約20兆円)の現金があるAppleは、Googleからの支払い受け取りを断るだけではなく、競争力のある検索エンジン開発への投資もできるだろう。

 Appleが開発する検索エンジンには、ユーザーのプライバシー向上という大きな利点があることが考えられる。Appleは「プライバシーは基本的人権で、コアバリューだ」と言い切っており、個人情報を保存したり、ウェブでユーザーをトラッキングしたりしないDuckDuckGoのような検索エンジンの構築を試みる可能性がある。

 ユーザーをターゲティングするためにパーソナライズされたデータを吸い上げるGoogleとは異なり、広告収入に依存していないAppleにとって、この決断は容易かもしれない。

 Appleは検索エンジンをオープンにするのか、それともiPhoneといったAppleのデバイスやブラウザーに限定し、自社プロダクトの付加価値の向上に使用するのだろうか。Safariは、モバイル検索の4分の1に使用されているが、デスクトップ検索の市場シェアは、4%にも満たない。

 Appleが実際に検索エンジンに本格参入を果たせば、アメリカ当局に問題視されたGoogleの独占状態ではなくなり、法廷でGoogle有利に働く可能性もありうる。Googleとしては、嬉しいような悲しいような、ちょっと複雑な心境かもしれない。

■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。

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