アメリカで強まる誹謗中傷への取締り 大手口コミサイト「Yelp」にも動きが

 Facebook社はこれまで世界ユダヤ人会議や米ユダヤ人委員会、ユダヤ人のための英国の慈善団体「コミュニティ・セキュリティ・トラスト」などの組織や団体との協議を何度も重ねつつ、「なぜ反ユダヤ感情が生じ、インターネット上で反ユダヤを標榜とするコメントが投稿されるのか?」を追究してきた。が、Facebook社のCEO、マーク・ザッカーバーグ氏は「ホロコースト否定説は不快なものである」という見解を表明しつつも、そのような投稿を取り締まるべきではないとして、長らく対応を棚上げしてきた。今日において反ユダヤ感情を原因とするヘイトクライムが米国で増えている状況を受け、このたびホロコースト否定説を取り締まるべくようやく動き始めたというわけだ。

 残念ながら、誹謗中傷のコメントを取り締まるだけでは、根本的な解決に繋がらないとする見方もある。よって、この問題を解決するには、さらに踏み入った議論が必要であるのは言うまでもない。

(画像=Unsplashより)

■大澤法子
翻訳者、ライター。AI、eスポーツ、シビックテックを中心に動向を追っている。

〈Source〉
https://www.king5.com/article/news/community/facing-race/is-canceling-racists-effective-in-fighting-racism/281-36fb3412-8264-4e13-a224-48236ea855da

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