プリ機『CAOLABO』&『ANDKIKI』を体験! それぞれの“使い分け方”を考える
ピーチ盛れ&簡単レタッチの『ANDKIKI』
先述したような、悩みを解決してくれるのが、もうひとつの新機種『ANDKIKI』だ。日頃プリはあまり撮らないけど久々に撮りたい、ナチュラルに盛りたいけどどの機種がいいのか分からない、という女子大生や社会人の女性におすすめの一台となっている。
『ANDKIKI』の映りの特徴はなんといっても「ピーチ盛れ」。さらさら質感×艶がテーマで、さらさらと艶という両極端の質感の写りを叶える。ピーチがテーマであるだけに、色味はピンクっぽく、先程の『CAOLABO』が青みピンクでブルーベースであるのに対し、
『ANDKIKI』はイエローベースの映りである。桃のようにジューシーでナチュラルな盛れ感なので、とても親しみやすさがあると感じた。瞳に横長のキャッチライトが入り、涙袋をぷっくりとさせることで、可愛らしいきゅるんとした瞳になれるのも魅力だ。
また、「レタッチ機能」でメイク機能が「ON・OFF」のワンタッチで構成されるので、初心者でも使いやすくなっているのも特徴だ。『CAOLABO』では複雑すぎるメイク機能も、『ANDKIKI』ではワンタッチで行え、種類も瞳や美白に厳選されているため、簡単に盛れ感を調節できる。落書きも『SNOW』のフィルターのような加工や文字もワンタッチで付けられるのでとても簡単に可愛くできる。
なにより可愛いのが、メイクの色味だ。流行りのくすみカラーや、ベージュ、ピンク、コーラル系の色味が揃っている。カラコンに、ピンクやグレー、オリーブがあったり、シャドウにモカといった今までのプリ機で見かけなかったような絶妙な色味があったりと、「プリでこんなに可愛い色味のメイクが再現できるの?」と驚いた。
筆者が一番おすすめしたいのは、「シールデザイン」である。大きなリアル桃が散らばった水色背景のデザインや、ジューシーな桃ジュースのようなピンクとオレンジのグラデーションのデザインなど、魅力的なものが多く目を惹く。他にも大人っぽいもの、夏らしいものなどポップで可愛いデザイン性が高いものが豊富に揃っていて選ぶのに迷う。
プリのなかにはスマホを設置できる台がついているので、撮影風景を撮影することができて、楽しい時間を動画や写真に残しておけるもの良い。
個人的には、撮影ブースが広いので、荷物が多かったり、4人などで撮影してものびのびと撮影できるのが良いと思った。また、8枚も撮影できるため、始めに慌てて上手く写ることができなくても、安心して撮影できるし、『CAOLABO』よりもゆったりしているので、初心者に優しいと感じた。
『ANDKIKI』は総合的に見て、女子中高生でもいつもより大人っぽくナチュラルに盛ってみたい人や、日頃プリを撮らない女子大生以上の世代に支持される映りであると思う。例えるなら少し前に出ていた『AROUND20』に近い、ナチュラルかつ20代前後に支持される機種だろう。一方で、女子中高生の意見を見ると、「色黒に写ってしまう」「美白に写らない」という意見もあり、確かにイエローベースのピンクの質感が、ブルーベースの質感よりも美白面では劣ってしまうと感じた。しかし、女子大生である筆者としては個人的にとても好きな写りであり、「目が大きすぎる」「顔が違いすぎて怖い」などの不自然な写りにはならず、自然に盛れて簡単に操作できる点が大満足だった。シールデザインも可愛いため、普段は画像取得のみでシールを重要視していない筆者にとっても惹かれるものだった。
今回紹介した『CAOLABO』と『ANDKIKI』の2機種は、それぞれ対象とするターゲット層が全く違い、それぞれ異なる良さを持っている。『CAOLABO』は女子中高生など、いわゆる毎週プリを撮るような「プリ世代」をターゲットにした最新鋭のプリであるのに対し、『ANDKIKI』は、日頃プリを撮らない大人の世代にも優しく、今までにないオシャレな写りが実現されている。世代に合わせた2機種が出ているので、それぞれに合った楽しみ方ができそうだ。女の子の好みは移ろいやすく、その日の気分や、影響を受けている物・人によって好きなテイストは変わってくるので、「たまには違うテイストも……」といった楽しみ方も叶いそうである。