iPhone 12、韓国で通常より1カ月早く発売……その狙いとは?
ガラパゴス化は相変わらずの日本のスマホ市場、韓国もこうなる?
最新の日本のスマホの市場シェアは、AppleのiPhoneが圧倒している一方で、世界的に大きなシェアのあるSamsungは、大苦戦している(参考:https://gs.statcounter.com/vendor-market-share/mobile/japan/2019)。
内訳は、Apple 62.79%、Sony 9.72%、Huawei 6.86%、Samsung 6.31%、Sharp 2.71%、その他 4.87%と一人勝ち状態だ。
その理由は、初期のソフトバンクのiPhoneキャンペーンの影響、そして高級スマホに手が届く経済的余裕、ブランドやデザインの志向といったものが挙げられるだろう。
Apple創業者の故スティーブ・ジョブズ氏は、日本といった東洋思想に傾倒していた人物で、その影響がデザインにも大きく反映している。Appleは、なるべくして日本人好みのブランドになったのかもしれない。
韓国に先んじて電子機器立国となった日本だが、スマホでは自国ブランドのSonyもAppleの牙城を崩せずにいる。スマホ先進国の日本は、ガラケー時代、文字通りガラパゴス化していたが、スマホ時代に突入しても特殊な市場を形成していると言えるだろう。
目下、地元メーカーが強い韓国だが、5G時代突入し、Appleが日本市場のようにシェアを拡大させていくか注目だ。
■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。