なぜNetflixの「無制限休暇制度」は成功したのか　これからの時代に必要な“心の知能”とは

独裁的リーダーシップの終焉から“信頼の時代”へ

　近年、ビジネスシーンにおけるEIの重要性がたびたび論じられている。

　英メディア『CITYA.M.』の記事では、「独裁的なリーダーシップでは長期的な成功は得られない。今の時代には、IQ（知能指数）と、EQ（心の知能指数）のバランスがとれた人材が重宝される」と述べられている。

 　ハルトビジネススクールが実施した、4,000人の管理職を対象にした調査では、回答者の75％が、「部下が自分を恐れている可能性は非常に低い」と回答したという。 それでも、5年にわたって行われた研究によると、多くの人が気軽に上司に話しかけることができないという結果が出ている。上司は、自身が思っているよりも部下に恐れられている可能性があること、そしてそれが仕事における成功への妨げとなっていることを認める必要がある。

　EIの観点から言えば、上司は自分が話すよりも、部下の意見を聞くことがより重要だという。MicrosoftのCEO、サティア・ナデラ氏も、米メディア『USA Today』のインタビューで「上司にとって重要なのは、部下を畏怖させることではなく、問題を解決するのに必要な手助けをする存在であることだ」と述べている。

　EIを提唱した両博士は、「ビジネスで成功を収めている人は、ほとんど例外なくEIが高い」と結論づけている。働き方の多様性が拡大する今、信頼関係の構築に欠かせないEIは、ビジネスパーソンが磨くべき要素となりそうだ。

（画像＝Pixabayより）

■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター（自称）。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。

〈Source〉
https://www.inc.com/justin-bariso/netflixs-unlimited-vacation-policy-took-years-to-get-right-its-a-lesson-in-emotional-intelligence.html
https://www.cityam.com/emotional-intelligence-can-be-just-as-important-as-intellect-in-the-workplace/