Twitter上に蔓延する女性嫌悪発言を検出……UNESCOの提案含めた“女性を救うためのAI”開発進む

 AIによる自動化で多くの人々が仕事を失うことになるということは、オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授をはじめ、数々の有識者により言及されている通りである。国際通貨基金(IMF)や女性に関する政策研究所が最近報告した論文によると、AIによる失業リスクは男性よりも女性において有意に高いという。実際のところ、事務や管理業務、経理、レジ係といった職種に就いている人の多くは女性であり、これらはAIにより代替可能な職種である。

 UNESCOが提出した男女平等と人工知能に関する4度目の報告書では、社会規範的な枠組みにジェンダーの平等性を統合することの重要性を強調するとともに、AI倫理コードの実装を提案。そして、それを実現するための方法として、AI分野の世界的リーダー、ジェンダーの平等性を専門とする大学関係者、市民、民間企業との対話機会の増大を推奨している。

 UNESCOの対応を受け、女性に対する救済手段としてのAIは今後増えていくことだろう。

(画像=Pixabayより)

■大澤法子
翻訳者、ライター。AI、eスポーツ、シビックテックを中心に動向を追っている。

〈Source〉
https://thenextweb.com/neural/2020/08/28/new-algorithm-can-identify-misogyny-on-twitter/
https://www.bignewsnetwork.com/news/266258532/australia-hopes-artificial-intelligence-can-curb-harassment-of-women

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