世界最古の映画をAIで復活! YouTuberがプロジェクトを牽引
日本国内でも、AIでカラー化した写真で当時の広島を再現する”記憶の解凍”プロジェクトが東京大学大学院情報学環・学際情報学部の渡邉英徳研究室内に発足しており、原爆の記憶を風化させないための取り組みがなされている。渡邉教授は75年前に尾木正己氏が広島県呉市の海軍工廠実験部から撮影したきのこ雲の写真をニューラルネットワークでカラー化・補正。原爆が広島に投下された8月6日、補正されたその写真をTwitterに投稿した。
渡邉研究室では広島県立文書館や広島市公文書館、浄寶寺など、団体・個人を問わず、多くの方による協力を得て、数百枚の白黒写真を独自のAI技術でカラー化・補正している。これまでに手がけた写真については、渡邉教授のYouTubeチャンネルにて公開されている。
今後、決して風化させてはならない出来事を未来に伝えていくうえで、AIが優位性を発揮していくことだろう。
■大澤法子
翻訳者、ライター。AI、eスポーツ、シビックテックを中心に動向を追っている。