HiHi Jets 井上瑞稀は正統派ジャニーズ? それとも異端児? 俳句企画で見えた輝く存在感

 続いてのお題は「HiHi Jets」。ここで井上は猪狩蒼弥に続く2位にランクイン。詠んだのは「ジャニーズの 異端児野郎 五人衆」だった。評価された点は、誰もが目を奪われる「異端児野郎」という言葉。本来「野郎」という言葉はいい言葉ではなく、避けがちなワードではあるものの、自分たちがこれから羽ばたいていくんだと鼓舞する気持ちが感じられるとして高く評価。2句連続で先生から褒められた井上は、「めっちゃ嬉しい」とガッツポーズを見せる。

 さらに先生に「意表を突かれたような素晴らしい句」とまで言わしめたのが、「ラグビー」をお題にした「三十の 大地踏み締め 響く音」だ。詠むごとに、お題から広がるイメージが俯瞰的になり、自在に切り口を変えるコツを掴んでいった井上。続く「富士山」をお題にした句も「窓の外 『あっ富士山だ』 笑み漏れる」と、車窓から眺める富士山を思い描く。何の窓なのかまでは書かれていないけれど「車や列車からの情景が浮かび、想像できるのがうまい」と先生の絶賛が続く。これにはメンバーも、思わず拍手。

 だが、これが井上を調子づかせてしまった。ラストのお題「焼肉」で「網囲い 笑顔の華が 満開だ」と詠み上げた句を、「笑顔を花に例えるのは“陳腐“」と先生に一刀両断。まさかの最下位に。「ちょっとカッコつけちゃったかな」「うまく言ってやろう、褒められたいという心がちょっと出ちゃったかな」とまで言われてしまい、猪狩からも「忘れてた! これがドヤですね(笑)」とイジられる始末。

 最後に、先生がメンバーに俳号(俳句を作るとき専用の名前)をつけてもらうことに。髙橋優斗は「髙橋HIJET」、作間龍斗は「作間斗来(トライ)」、猪狩蒼弥は「猪狩残像」、橋本涼が「橋本凄いなあ」と、それぞれがこの日詠み上げた俳句の中から、印象的だったフレーズが取り入れられていく。そして、ラストに発表された井上の俳号は「井上異端児野郎」に。「やべーやつじゃないですか!」という井上のツッコミと共に、笑いを誘った。

 異端児とは「ある分野で、正統から外れ、特異な存在とみられている人」。この動画そのものが、幼いころから正統派のジャニーズイズムが刻まれた井上が特異な存在として輝くフラグとなることを祈るばかりだ。思わぬ形で盛り上がったHiHi Jets×俳句企画。また、定期的に開催して、異端児野郎たちの成長を見届けたい。

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