【iOS・Android】デモ制作にオススメの無料DTMアプリ4選

 DTMをするためにパソコンや高価な機材が必要なイメージはもう古い。

 メロディーや曲の雰囲気がわかる簡単なデモであれば、スマホ1台さえあればある程度は事足りる時代だ。

 いい曲がパッと思いついた時に限ってパソコンがない時、宅録の機材がなくデモを制作できない……といった悩みはないだろうか。

 今回は、デモを気軽に制作したい人や、DTM初心者にも勧めたい、iOSやAndroidで使えるDTMアプリを4つ紹介する。

 また、今回紹介したアプリと、以前の記事で紹介したスマホ用マイクを組み合わせると、よりパフォーマンスの向上に繋がるだろう。

GarageBand(iOS)

 「GarageBand」はiPhone・iPad専用のアプリ。DTMアプリの定番中の定番と言えるため、すでにヘビーユーザーである人も多いだろう。

 入力方法としては、マイクや楽器を用いた外部録音や、内部のキーボードを使うMIDI録音で、最大32トラックまで録音できる。そのため、テンポに合わせて弾き語りした音源に、ドラムやベース、シンセをつけて雰囲気を表現することが容易だ。

 また、自動でドラムフレーズを演奏してくれる「Drummer」という機能があり、自身でドラムの打ち込みができなくても、簡単にリズムイメージを表現できる。

 パソコンの「GarageBand」はもちろん、MacのDAWソフト「Logic Pro X」とも連携できるため、スタジオなどで思いついたアイデアをGarageBandに収録し、家に帰ってからパソコンで作業をすることも可能だ。

 ミュージシャンでもGarageBandのアプリを利用してデモを制作する人は多いという。

  iPhone・iPadユーザーであれば、慣れておいて間違いないアプリだ。

walkband(Android)

 多くのDAWアプリがiOS専用であるが、「walkband」はAndroid専用のDAWアプリとして人気が高い。

 機能や操作性は、先述の「GarageBand」と近いと言える。そのため、「Androidだけど『GarageBand』みたいなアプリを使って曲を作りたい!」という人には、まず触れてみたいアプリの1つだ。

 「GarageBand」と同じく、ギターやドラム、シンセサイザーは、実際の楽器のような画面をタップして演奏する。音色も、基本的によく使われるものは網羅されているため、工夫次第で表現の幅は広がるだろう。例えば、キーボードの音色は、ピアノ、オルゴール、オルガン、電子ピアノ、シンセサイザーの5種類。ギターもクラシックからエレキまで揃っている。

 また、マルチトラック録音メニューでは、簡易的なDAWとして多重録音ができる。録音したものを聞きながら録音が可能で、1人でちょっとしたセッションを楽しむ、という使い方も期待できそうだ。

 初めてDAWアプリに触れる人でも、遊ぶように気軽に触れられるようなアプリだと言えるだろう。

Cubasis LE3

 次に紹介するのが、DAWソフトの定番「Cubase」のアプリ版である、「Cubasis LE3」。

 有料版の「Cubasis 3」(6,100円)もあるが、とりあえずスマホでデモ制作できれば良いのであれば、とりあえず無料版のLE3の方のダウンロードをお勧めする。

 「Cubasis」には、楽曲制作に必要なひと通りのアイテムは揃っている。豊富なトラックやビートを内蔵のキーボードで演奏できるほか、オーディオインターフェースを利用して高音質の録音もできる。CoreMIDI対応のため、IK Multimedia iRigシリーズのようなものを用い、スマホに直接取り付けて演奏することも可能。大きなポイントとしては、ミキサーをフルスクリーンで表示でき、細かい指示ができる点だ。

 もちろん、デスクトップ上のCubaseと連携できるため、家の中でも外でも自由な音楽制作を可能にしてくれる。

 これは裏技だが、「Cubasis LE3」経由で「Cubasis 3」にアップグレードすると、6,100円→3,680円でダウンロードできるようになる。とりあえずLE3に慣れ、使い勝手もわかってきてからのアップグレードであれば、コスパも良く、楽曲制作にかける労力を節約できるだろう。

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