水溜りボンドの毎日投稿終了は”新章の幕開け” なおも続く「親友と夢掴むストーリー」

「親友と夢掴むストーリーが一番良くない?」

 とは、トミーが『毎日投稿終了に関して。』でカンタに問いかけた言葉だ。ソロのほうが1人にスポットライトが当たる。グループの方が、いろんなことができる。でも、2人はコンビで良かったと、改めて確かめ合う。

毎日投稿終了に関して。

 正反対の2人だからこそできたことがたくさんあった。自分の「面白い」を信じて突き進むカンタと、その相方の才能を信じて多くの人を巻き込んでいく力を持つトミー。振り返って見れば、彼らがこれまで毎日投稿してきた日々にも変化はたくさんあった。

 初めてお笑いネタの動画をアップした日。初めてトミーの脱臼という企画ではなくヒトにフィーチャーした動画をアップした日。UUUMに所属することを発表した日。ラジオ『オールナイトニッポン0』に挑戦すると決めた日……。

 「YouTube界のNHK」という異名を持つ水溜りボンドだが、その歩みをよくよく紐解けば、挑戦の日々であることがわかる。でも、それが決して無謀には見えなかったのは、きっとその都度相方との話し合いを重ねて、そこで出た結論を視聴者にまっすぐ届けてきたことが大きいのではないか。彼らを応援したいと多くの人が乗り込んだ船に対して、納得の舵きりをして見せたからに違いない。

 8月14日には、HIKAKINにも相談する動画をアップした水溜りボンド。改めて、この「毎日投稿終了」が、休みたいからでも、満たされたからでもなく、新たな挑戦であることを印象づけた。消耗されていくエンタメから、作品づくりへ。クオリティの高い動画の毎日投稿を当たり前に続けてきた水溜まりボンドだからこそできる、新たなYouTube動画とはどのようなものになるのか。いちファンとして非常に楽しみになってきた。

 とはいえ彼ら自身も、毎日投稿を終了した2021年となっても「1月1日もたぶんやるし、1月2日もやりたかったらやる」と笑って話す。もちろんファンとしては“ノリで毎日続けてもええやん“だし、“ノリで撤回してもええやん“とも思う。それくらい未来のことは未定だ。大事なのは形式ではなく、水溜りボンドとしての新たな章が始まるということ。

 新しい年と共に、新しい毎日が始まる。それは、水溜りボンドと共にこの6年を過ごしてきた視聴者にも、自ずと変化が起きるということ。ふと「親友と夢掴むストーリー」のいう“親友“とは、トミーとカンタのことでもあり、水溜りボンドと視聴者の関係でもあるように思えてくる。

 ならば、走り続ける親友に負けないように、私たちも進化を目指そうではないか。自ら変化を起こすことを恐れず、そして水溜りボンドを好きになった自分の選択を信じて。水溜りボンドの2人が誇らしくなるようなファンとなる。そんな目標を掲げて、2021年を迎えよう。

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