Microsoftクラウドゲームサービス「xCloud」がAndroid端末でもプレイ可能に しかし、iOS端末では許可されず

着実に進化するStadia

 Project xCloudに類するサービスとして言及したStadiaについても、最近、様々な動きがあった。テック系メディア『The Verge』は6月11日、同サービスが多くのAndroid端末でプレイできるようになったことを報じた。その報道によると、Andorid 6.0以上を搭載したAndroid端末でプレイ可能となった。実際にプレイする場合は、Stadiaアプリの設定を開いて「実験」ボタンをタップ後、「このデバイスで再生」を設定する必要がある。

 また『The Verge』の7月28付の記事では、Stadiaが4Gと5G回線に対応したことを報じられた。この報道以前では、StadiaをAndroid端末からプレイする場合、WiFiを利用していた。4Gと5G回線に対応したことにより、プレイ可能なロケーションが格段に拡大することになる。

 さらにGoogle関連ニュース専門メディア『9to5Google』は7月30日、Stadiaの注目機能のひとつである「Crowd Play」が一部で開始となったことを伝えた。Crowd Playとは、Stadiaで配信されたゲームの動画実況中に、視聴者が実況されているゲームのプレイに途中から参加できる、というもの。非常に魅力的なこの機能は、昨年のStadia発表時に注目されたものも、同サービス提供開始時には利用できなかったことでユーザを大いに失望させた。しかし、9to5GoogleがGoogleに確認したところによると、少数のゲーム実況者にCrowd Playの使用許可権がようやく与えられたのだ。

 以上のようにゲームサブスクリプション業界では様々な動きがあるものも、音楽や動画のサブスクリプションサービス業界ほどには成熟していないのが現状だ。ゲームサブスクリプション業界にはAmazonも参入しようとしている節があるので、この業界はもうしばらくは混とんとした状況が続くだろう。

トップ画像出典:Project xCloud(プレビュー)公式サイトから画像を抜粋

■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi

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