『ニーア リィンカーネーション』βテスト版から垣間見える、新しい『NieR』の形
ストーリーは、『ドラッグオンドラグーン』から続くゲーム内の読み物要素「ウェポンストーリー」をベースに進んでいく。武器が持つ物語、あるいは記憶にプレイヤーは介入し、その物語を歪めようとする存在を排除することが目的となる。しかし正しい物語にも悲劇が待ち構えていたり、複数の武器の物語が組み合わさって新たな真実に気づいたりと、序盤から『NieR』らしさ満載。いろんな時間軸の物語が同時に語られて世界が造られる展開には、きっと誰もが引き込まれる。
本作のタイトルになった「Re-in carnation」とは(魂に)再び肉体を与えること、および輪廻や再生、生まれ変わりを意味する言葉だ。ゲシュタルトとレプリカント、その未来にあったオートマタ(自動人形)。本作はウェポンストーリーをベースにしているが、物語をなぞるだけで終わることはないだろう。この言葉が意味するものとは、ニーアを冠する理由とは。それが明らかになっていく過程を中心で味わいたいのならば、リリース後すぐにプレイすることを勧めたい。
■布村壮太
ジャニーズとガンダムを愛するMENSA会員。ガチャは出るまで回す派。Twitter