インスタが募金クラウドファンディング機能をリリース コロナ以降の“新たな寄付様式”になるか?

 また、同社サイトによると、昨今の人種差別への抗議活動を受け「デジタル・アクティビズム(digital activism)」もさかんになったという。たとえば、「ブラック・ライブズ・マター(Black Lives Matter)」運動の参加者に医療機器を購入するための資金を集める動きなどが上げられる。ほかにも、新型コロナウイルスの影響を受けた黒人オーナーのビジネス再建や、人種差別撲滅に関する教育リソースの確保のための募金も見られた。Instagramは、個人がより簡単に募金活動が行えるようさらなる調整を続けるとしている。

 同様に、今年4月にモバイル向けショートビデオプラットフォーム「TikTok」にも寄付機能が追加された。寄付先は、TikTokと提携している8つの団体から配信者が任意で選択できる。配信者が動画やLiveストリームにステッカーを載せることで、視聴者はそのステッカーを通してTikTokのアプリ内で寄付ができる仕組みだ。

 未曾有のパンデミックによりソーシャルディスタンスが必要な今だからこそ、オンラインプラットフォームでの寄付は、多くの人にとって救いとなるだろう。Instagramの「パーソナル・ファンドレイザー」機能は現在3カ国でのみ利用が可能だが、今後利用地域が拡大され、募金活動がさらに活発化することを願う。

■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。

〈Source〉
https://about.instagram.com/blog/announcements/introducing-a-new-way-to-fundraise-for-personal-causes/
https://about.instagram.com/blog/announcements/introducing-live-donations-to-help-support-causes-you-care-about
https://www.forbes.com/sites/elanagross/2020/07/21/instagram-releases-a-new-personal-fundraiser-feature-for-crowdfunding/#1d2f954b2768
https://www.bustle.com/life/how-to-use-instagrams-personal-fundraiser-feature
https://techable.jp/archives/123046

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