『mora qualitas』

大橋彩香が語る、多種多様なリスニングスタイルとハイレゾ音源の魅力「ドラムの音の粒がすごくきれいに聴こえる」

 ソニー・ミュージックエンタテインメントがスタートしたハイレゾ対応のストリーミング音楽配信『mora qualitas(モーラ クオリタス)』。モバイル版アプリが今年2月、一般向けにサービスを開始したことを踏まえ、ハイレゾ音源を届けるプロデューサー・アーティストに取材してきた本シリーズ。

 今回は、声優として活躍しながら、ソロアーティストとしても多くの音楽作品を届ける大橋彩香に、『mora qualitas』によるハイレゾ音源を視聴してもらいながら、普段のリスニング・スタイルやハイレゾに対する見解、さらにはハイレゾでの配信も行っている初のライブ音源『大橋彩香 5th Anniversary Live 〜 Give Me Five!!!!! 〜 at PACIFICO YOKOHAMA』について、たっぷりと語ってもらった。(編集部)

【記事の最後に、大橋彩香さんのサイン入りチェキのプレゼント企画あり】

リスナー・大橋彩香の聴取スタイルは?

ーー大橋さんは普段、どのような環境で音楽を聴いていますか?

大橋彩香(以下、大橋):家にいるときは、Bluetoothのスピーカーと音楽プレーヤーを繋いで聴くことが多いです。ストレッチするときとか、他に何もしていないときとか。あと、テレビゲームをやるときに、1周目はゲームの世界観に浸りたいので、そのゲームの音楽をちゃんと楽しむんですけど、2周目からはだんだん作業感が増してくるので、テレビの音声はミュートにして、外出しのスピーカーで好きな音楽を聴きながらゲームをやったりしてます。

ーースピーカーで音楽を聴く場合、ご自宅の環境によっては、あまり大きな音は出せないですが、そこは気を遣って。

大橋:ギリギリのラインで。1回音楽を流しながら外に出てみて、音が漏れていないか確認するんです。それで「大丈夫だな」って(笑)。部屋にいるとわからないんですけど、廊下にいると結構いろんな部屋の音が聴こえてくる家なんです。向かいの部屋からは、いつもOfficial髭男dismさんの曲が聴こえるので、いつも楽しそうなお向かいさんだなあと思って。私も負けじと、自分の曲をかけて宣伝しようかな(笑)。

ーーまさか本人が住んでるとは誰も思わないでしょうけど(笑)。自粛要請期間のあいだは、音楽を聴く機会も増えたのでは?

大橋:そうですね。それこそ自粛期間にめちゃくちゃゲームをやっていたので、スピーカーでずっと音楽流してたり、あと自分でもよくわからないんですけど、テレビを見ながら音楽を流したりとかしてました(笑)。両方から音が鳴っていて。ずっと音楽を流しっぱなしな感じでしたね。

ーー音楽がある方が落ち着くんですかね。

大橋:前は無音でも平気だったんですけど、自粛期間はさすがにずっと一人で暇すぎて、悟りを開く境地みたいな感じになりそうだったので(笑)。これは音楽がないとヤバいと思って、ずっと音楽をかけてましたね。

ーーそういうときは、どんな音楽を好んで聴いているのですか?

大橋:気に入った曲をわーって入れたプレイリストを作っていて、いつもそれをシャッフルでダダ流しにしてるので、基本幅広いです。私、毎週水曜日にmoraさんをチェックしていて、気に入った曲があったらポチポチ買って、それをそのままプレイリストに入れたり、アルバムで買った場合は、その中からお気に入りの曲だけセレクトして、それもプレイリストに入れたりしていて。いっぱい聴いた曲はどんどん外していくんですけど、なんか今大変なことになってて、700曲ぐらい入ってます。

ーーその中でも大まかなジャンルの傾向などはありますか?

大橋:アニソンを聴いたり、洋楽を聴いたり、ロックバンドの曲を聴いたり、色々通ってきたので難しいですけど、今は一周回ってアニソンに戻ってきた感じです。この間、『Mix Up!』の企画で自分の好きなアニソンのプレイリストを作ったんですけど、その選曲をするために自分のパソコンに入っている曲をチェックしていたら楽しくなっちゃって。なのでちょっと前のアニソンをよく聴いてます。

ーー具体的にはどんな曲ですか?

大橋:最近は『うた☆プリ(『うたの☆プリンスさまっ♪』)』のキャラソンをめっちゃ聴いてます。他にも『Free!』とか『黒子のバスケ』とか、キャラソンばかり聴いてますね。どれも昔にたくさん聴いていた曲なので、ちょっと聴くだけで、曲の構成とか好きな部分をブワって思い出すんですよね。改めて聴くと、やっぱりこの曲が好きなんだなっていうのを感じて、すごくカラオケに行きたくなりました。

ーーカラオケもお好きですよね。

大橋:めっちゃ好きです。一時期はカラオケ離れしていたんですけど、アニソンを聴いてたらめちゃくちゃ歌いたくなっちゃって。最近は本当に我慢できなくて、家で歌ってます(笑)。

ーー先ほどmoraを毎週チェックしているというお話でしたが、直近で気になったアーティストや楽曲はありますか?

大橋:最近、秋山黄色さんをmoraで発見して聴くようになりました。ちょっと壁にぶち当たってる感じとか、この世界に対してちょっとネガティブな感情が入っているような曲も好きなので、秋山黄色さんのちょっとトゲがある曲の世界観とか雰囲気が、自分に合ってるなと思って。しかも聴いてたら、テレビ番組とかで特集されてたので、すごい人なんだと思って、私も波に乗りました(笑)。

ーーあと、大橋さんは声優になる前からドラムをやっていたことで知られますが、子供の頃からご両親の影響で洋楽もよく聴いていたんですよね。

大橋:そうですね。ちょうど昨日、ドラムを習っていた時の課題曲だった、ケリー・クラークソンさんの「Since U Been Gone」という曲を思い出して、久々に聴きました。アニソンのドラムってごちゃっとしてて難しいものが多いんですけど、この曲はシンプルで音数が少なくて、課題曲にはぴったりなドラミングだなあと思って。ロックだけどボーカルが周りの音に埋もれない、歌がすごく際立っている感じがして、改めて聴いてて気持ちがいいなって思いました。

ーー新旧洋邦を問わず、本当に幅広く音楽を聴いている印象ですが、ストリーミングサービスを活用されたりはしていますか?

大橋:使いますね。moraで配信されてない曲のプレイリストをそっちで作って、補完するみたいなことをよくやってます。でも、時間が経つとmoraにも追加されていたりするので、そしたらmoraで買い直します。やっぱりプレーヤーで聴いたほうが「お、音がいい……!」ってなるので、プレーヤーで聴きたいっていうのがすごくあって。

ーー音質に対してもこだわりをお持ちなんですね。

大橋:音質もそうですけど、私は重低音がすごく好きなので、重低音が増してるといいなと思いますね。最近、携帯を2台持ちしてて、前はiPhone、今はGalaxyを使ってるんですけど、Galaxyの中にイコライザ設定ができるものがあって、結構重低音を増やせるんです。なので最近は携帯のストリーミングで聴くときも重低音が効いててうれしいです。イヤホンを選ぶときも、重低音を増やしてもボーカルがこもらなくて、バランスよく聴こえるものを選ぶことが多くて。

ーー低音の響きや音の分離を楽しむという意味では、ハイレゾという選択肢も有効かと思いますが、大橋さんは普段、ハイレゾ音源に馴染みはありますか?

大橋:実は私、ハイレゾはあまり聴いたことがなくて。AKシリーズ(Astell&Kernのハイレゾプレーヤー)とかハイレゾ対応のイヤホンとか、機器はちゃんと持っていて、曲も何回かダウンロードしたんですけど、それをプレーヤーに取り込むときにハイレゾではないものになってしまって。結局よくわからなくて、断念しました。自分の曲で「Finding Lover」っていうめっちゃ重低音が効いてる曲があるので、それをハイレゾで聴きたかったんですけど、買ったものの……みたいな(笑)。

ーー音源の転送でつまずいてしまったわけですね。今回大橋さんに体験していただく「mora qualitas」は、定額で高音質を楽しめるストリーミングサービスなので、そういったデータ転送やダウンロードの手間もなく、ハイレゾ音源を聴き放題で楽しむことができます。

大橋:ストリーミングでハイレゾが聴けるんですか? おー、すごい。

ーーでは試しに、重低音が効いている楽曲を自由に選んで試聴していただければと思います。

大橋:何がいいかな? 前に別の取材で三浦大知さんの曲をハイレゾで聴かせてもらったことがあるんですよね。「COLORLESS」を爆音で聴こう。

(試聴中)

大橋:音、めっちゃいいですね。ボーカルが近い感じがするし、空間がある。なんか優しく包まれている感じがします(笑)。イヤホンとかヘッドホンの場合はいつも爆音で聴くのが好きなので、今も(音量の目盛りが)90ぐらいで聴いたんですけど、耳があまり痛くない感じというか、音が割れることもなく、優しい音がしました。でも、重低音もちゃんと効いててよかったです。

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