待望の新作『Bloodstained: Curse of the Moon 2』。前作との違いは？

『Bloodstained: Curse of the Moon 2』紹介映像

　『Bloodstained: Curse of the Moon 2』では、スピンオフ作品としての前作『Bloodstained: Curse of the Moon』で好評だった部分を丸々踏襲し、物語の続きのようなゲーム体験が可能となっている。

　前作で最大4人だったプレイアブルキャラクターの数は7人へと増加。ともなって、ステージに存在するギミックもバリエーション豊かになった。ゲーム内には複数のエピソードが盛り込まれ、『ファイナルエピソード』までクリアすれば、五十嵐孝司がこの作品で描きたかった壮大な物語を余すところなく体験できる。前作同様、2つの難易度から自分のプレイスタイルにあったものを選べるため、シナリオを楽しみたいプレイヤーは『カジュアル』を、昔懐かしいレトロなゲームバランスを楽しみたい方は『ベテラン』を、という遊び分けも可能だ。

　その一方で、今作ではローカルによるマルチプレイに対応し、オフラインならば友人と一緒に『Bloodstained』の世界を味わえるようになった。『ベテラン』をマルチプレイで乗り越えるという楽しみ方も今作ならではの遊び方だと言えるだろう。

　基本設計は前作とおなじながら、正統な進化点も多く盛り込まれた『Bloodstained: Curse of the Moon 2』。シリーズファンにとっては、この上なくうれしい続編となったのではないだろうか。

シリーズの未来にファンが期待すること

　ファンの期待に応えつつ、着実に歴史を積み重ねる『Bloodstained』シリーズ。「現状のまま、長く続くタイトルとなってほしい」というファンの願いがある一方で、待望される要素もある。オンラインマルチプレイの実装だ。

　本編である『Bloodstained: Ritual of the Night』のロードマップには、オンライン協力プレイに対応するアップデートが今後、無料ダウンロードコンテンツとして配布される予定だと謳われている。シリーズを愛するファンの多くが、このアップデートを心待ちにしているに違いない。

　現在でさえ、プレイヤーの睡眠時間を奪い、健康的な生活の障害となっている同シリーズ。オンラインマルチプレイが実装されれば、日々の暮らしはさらにままならなくなってしまうだろう。それでもファンが望む未来はひとつである。“Xデー”の到来が今から待ち遠しくてたまらない。

■結木千尋
ユウキチヒロ。多趣味なフリーライター。
執筆領域は音楽、ゲーム、グルメ、テクノロジーなど。カルチャー系を中心に幅広いジャンルで執筆をおこなう。
人当たりのいい人見知りだが、絶対に信じてもらえないタイプ。Twitter：@yuuki_chihiro

■作品情報
『Bloodstained: Curse of the Moon 2』
ジャンル：アクション
価格：1,480円（税込）
対応プラットフォーム：PS4,Nintendo Switch,Xbox One,PC（Steam）
プレイ人数：1～2人
開発・発売元：インティ・クリエイツ
※ダウンロード専売
※PCのシステム要件についてはSteam内タイトルページを参照