ゲーム業界で“セクハラ告発”相次ぐ 抜本的な変革を望む声に対応できるか?
Twitch上でのハラスメントは、以前から問題になっていたという。ニュースサイト『The Verge』によると、2012年にはTwitch上で行われた「カプコントーナメント」でのハラスメントが報道され、2016年には人気ゲーム『ハースストーン』の女性プレイヤーがセクハラ被害にあったという。また、2017年にはブログサイト「Kotaku」に、「Twitchを少し見て回るだけでも、ハラスメントが散見される」といった批判記事が投稿されている。これらの被害に対して、Twitchは2018年にハラスメント防止のための規約改定をおこなったが、同社の対応は十分でないと見る配信者も多いようだ。
最後に、Gordon氏が『The New York Times』に寄せたコメントを紹介したい。「ゲーム業界のトップダウン構造の再編成が必要。多様性について議論する委員会を作ったところで、この問題は解決されない」。Black Lives Matter運動ではいち早くこの動きに反応したゲーム業界だけに、女性差別についても早急な構造的改革が望まれる。
〈Source〉
https://www.nytimes.com/2020/06/23/style/women-gaming-streaming-harassment-sexism-twitch.html
https://www.theverge.com/2020/6/25/21303185/twitch-sexual-harassment-assault-permanent-bans-streamers
https://twitter.com/Hollowtide/status/1274090711441424384
https://twitter.com/DawktaJawlz/status/1274147280455634947
https://twitter.com/eshear/status/1275234049070526464
(画像=Pexelsより)
■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。