祝60周年、セガのタイトルはなぜゲーマーの心を掴んで離さない? いま遊ぶべき4タイトルとあわせて分析

ぷよぷよ

 赤・青・黄・緑・紫色の不思議な生物「ぷよ」をくっつけては消し、消しては連鎖させる落ちものパズルゲーム『ぷよぷよ』。本シリーズの発売元はコンパイルだが、2003年以降は版権を獲得したセガにより、『ぷよぷよeスポーツ』等の新規タイトルが生み出されている。とは言え、遊び方のキモは当時からそれほど変わってはいない。積み上げたぷよをまとめて消す連鎖の達成感は、特徴的なキャラクターボイスと一緒にしっかりと味わえる。

 加えて注目してもらいたいのは、対戦前に始まるキャラクター同士の会話劇。デフォルメ調の可愛らしいキャラが織りなすイベントの数々は、脱力感とクスッとした笑いを誘うこと間違いなし。時代を感じさせるドット絵も良いアクセントになっている。そうした演出以外にも、オンライン対戦モードを利用すれば、全国のユーザーと真剣勝負も楽しめるだろう。

『SEGA AGES ぷよぷよ』紹介ページ

イチダントアール

 『イチダントアール』はここまで紹介した3タイトルと比べ、方向性がガラッと変わるパーティーゲーム。ずんぐりむっくり&のっぽで細身な2人のキャラクターとなり、全20種類のミニゲームを通して世界を救うクエストモードに挑戦しよう。1人はもちろんのこと、一台のNintendo Switchを囲んだ最大4人のローカルプレイにも対応済みである。

 肝心のミニゲームはどれも個性的。「奥様は窓」、「まサカナ?」、「飛ぶっ巣」等々、クセの強い(?)名前がズラリと並ぶ。求められる操作はガンシューティング、数字計算、ペア探し、クイズという具合に多種多様。シンプルかつ短時間のうちに勝敗が決するからこそ、瞬間的な盛り上がりは目を見張るものがある。家族や友達と一風変わったパーティーゲームで盛り上がりたい……そんな時にピッタリの一作だ。

『SEGA AGES イチダントアール』紹介ページ

 今回取り上げた4タイトル以外にも、ダウンロード配信作品はまだまだ存在する。気になった方は「SEGA AGES」や「セガ設立60周年記念サイト」を利用し、自分に合ったお気に入り作品を探してみてはいかがだろうか。

■龍田優貴
ゲームの尻を追いかけまわすフリーライター。時代やテクノロジーと共に移り変わるゲームカルチャーに目が無い好事家。『アプリゲット』『財経新聞』などで執筆。個人的なオールタイムベストゲームは「ファミコン探偵倶楽部」シリーズ。Twitter:@yuki_365bit

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