配信者界隈でブーム&花江夏樹や古川未鈴も挑戦! “壺男の再来”『Jump King』の悪魔的魅力

実況者でブーム『Jump King』の魅力

 『Jump King』というゲームをご存知だろうか。“壺男”こと『Getting Over It』に似たゲーム性と高すぎる難易度で話題を呼ぶ同タイトル。最近になり、クリアに挑戦する配信者が相次ぐなど、ひとつのカルチャームーブメントとして注目を浴びつつある。

 『Jump King』とはいったいどのようなタイトルなのだろうか。概要や難しさの理由を踏まえ、界隈を盛り上げる同タイトルの魅力を掘り下げていく。

“壺男”ふたたび…。中毒的マゾゲー『Jump King』とは

Jump King - Release Trailer

 『Jump King』は、マップ内に用意された足場を頼りにひたすら上へと登っていく縦スクロール型のアクションゲームだ。操作はジャンプと左右の移動のみ。その強弱と組み合わせでプレイヤーは頂上を目指していく。

 『Jump King』には一般的なアクションタイトルに現れる“敵”という存在が登場しない。操作以外で障壁となるものはただひとつ、“重力“のみだ。プレイのミスにより足場を踏み外せば、別の足場に引っかかるまでそのままどこまでも下へ落ちてしまう。登るゲームである同タイトルにとって「下」とはクリア済みの工程だ。つまりどれだけ進んでいても、ミスが続けばスタートまで戻される可能性がある。一度クリアしたエリアも幾度となくプレイさせられるため、プレイヤーは自身の精神力とも戦っていくことになる。

『Jump King』がマゾゲーと呼ばれる理由

 ここまでを読んだだけでは何の変哲もない、シンプルで簡単なゲームだと思うかもしれない。しかし、『Jump King』は“マゾゲー”として界隈で注目を集める。その秘密が操作感度と視覚的UIに隠されている。

 同タイトルにおける数少ない操作要素「ジャンプ」には、キー入力の長さに応じて36段階のレベルが用意されている。最短1フレーム(※)から最長36フレームまで細かく区切られたこのレベル。感覚だけで使い分けていくのは、上級者であっても困難を極める。ゲーム内には数レベルが明暗をわける箇所も多くあるため、プレイヤーには緻密なレベルコントロールが要求される。

 また、一度ジャンプすると方向入力を受け付けない仕様も難易度を上昇させている。『Jump King』では、跳躍の直前まで「垂直」「左」「右」の3つからジャンプ方向を選べるが、その後は自身が決定したレベルと重力に身を任せることとなる。一般的なアクションゲームのように、空中で着地位置を微調整することはできない。より神経質にジャンプ位置とレベルをコントロールしていく必要があるのだ。

 さらにそこに拍車をかけるのが視覚的UIの問題だ。『Jump King』のゲーム画面には、ジャンプのレベルを視覚で把握できるゲージのようなものが用意されていない。プレイヤーは本当の意味で指先の感覚だけを頼りにレベルをコントロールしなくてはならず、失敗してもそのときの感覚の記憶以外に残るものがない。老若男女問わずプレイできるシンプルなゲーム性・操作性ながら、同タイトルが“マゾゲー”と呼ばれる理由には、以上の2点が大きく関わっている。

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