Twitterの新リプライ機能は“クソリプ対策”? 「健全な会話」目指すが不安要素も

 Twitterが、新たなリプライの仕様について、海外版日本版でそれぞれ公式ブログを更新。より“健全な会話”を目指すとして、その新機能の提供を開始した。

 2019年にはツイートへの返信を非表示にする機能を提供し、直近では24時間で消えるツイートこと「Fleet」のテストをブラジルで開始。今回は、「誰が自分のツイートに返信し、会話に参加できるのか」を選択できる機能が実装となった。

 同機能は、ツイートする前に「全員が返信(Twitterでのデフォルト設定)」「フォローしている人だけが返信」「指定した人だけが返信」のいずれかを選ぶことができるようになる。返信が制限されるツイートにはラベルが付けられ、返信アイコンがグレーアウトになり返信できないことがわかる。返信できないユーザーもツイートを見たり、リツイートしたり、コメント付きリツイートしたりすることは可能だ。

 今のところ、この設定でツイートすることができるのは、iOS、Android、twitter.com用のTwitter利用者のうち限られたユーザーのみだが、この設定がなされた会話は誰でも見ることができる。

 今回の新機能については、いわゆる“クソリプ”を防ぐメリットもある反面、「フォローしている人だけが返信」「指定した人だけが返信」と設定することは、外側からの反対意見を受け付けなくできるという意味合いを持つため、偏りのある情報の信頼性を担保することになりかねないか不安な部分もある。ツールを活かすも殺すも人次第とはいえ、この機能の実装がどのような方向へ転ぶのか、しばらく注目してみたい。

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