『テラスハウス』東京編・第42話ーー社長&玲生を相手取る夢の“無双“は終わらず 志遠にも新たな恋の予感

 先週はついに俊幸が告白する緊迫感溢れるシーンで幕を閉じたテラスハウス。夢はどう答えを出すのか。

 「きょう一日過ごしてさ、めちゃめちゃ楽しかった。何か改めてめちゃめちゃ好きだなって思った。もしよかったら付き合ってほしいなって」という俊幸の告白に、夢はしばらく「フフフッ」と笑うのみ。しかし、やがて率直な気持ちを語りだす。「トシ君のことは好きって思うし一緒にいて楽しいって思うから一緒に北海道も来たけれど、付き合うほど好きとは……なれていない」と今の気持ちを吐露した。

 それに対し、俊幸は「まだ好きのファーストステップってことね?」と確認し、夢も「気になるな、とは思う」と応える。だが俊幸はこの返事では物足りないのか、この後も「もうちょっと時間が必要なのかな?」「(無理な人とは)来ないもんね? 北海道」「好きは好きなんだよね?」と焦ったようにまくし立てた。ふたりの会話から夢の気持ちを推測すると『俊幸のことは好きではあるが、まだ付き合うほどには至っていない。だがポジティブな気持ちで北海道旅行に来ており、今後も俊幸と一緒に遊びに出掛けたいとは思っている』ということ。つまり、よくある一言で片付けると“友達以上、恋人未満”なのであった。

 その後もふたりはアルコールを飲み続ける。酒の弱い俊幸の代わりにシャンパンのボトルをほぼひとりで空けた夢は、徐々にろれつが回らなくなる。そしてようやくふたりは店を出ると、タクシーで円山西町にある宿に向うのだった。

 その日の宿泊場所は夢が知り合いから借りたおしゃれな一軒家。室内は広々と美しく、ふたりも気に入った様子だ。ソファーに座り込んだ夢は、酔いも回り俊幸の膝の上で眠り込んでしまう。その隙に乗じて「一緒に寝よう、一旦」と俊幸が誘うものの、「それはちょっとなしで」としっかり拒否する夢。これには俊幸も苦笑いを浮かべる。夢を寝室のベッドに寝かせると布団を掛けてやり、キスをすることもなく退散する。これまでの俊幸とはうってかわって、紳士的な一面を見せた。

 俊幸と夢が旅行から戻った晩のこと、テラスハウスでに久々に住人全員が揃う。しかし心なしかうかない様子の花。どうやら新型コロナウイルスの影響で、プロレスの試合がなくなってしまったようだった。花は「後楽園ホールで無観客試合をやるんだよね。それが3月8日にあるんだけど、それまでに入っていた試合が1ヶ月分くらい、全部なし! フリーターになった」と収入が大幅に減ったことを嘆く。テラスハウスにもコロナの影響が出始めた瞬間だった。

 東京・田町のCafé Lounge COLON、メンバーが一堂に会し、グラスを掲げて乾杯をする。そこにビビの手作りケーキが運ばれてきた。ケーキに飾られたプレートには『今までありがとう』の文字が。ビビはちょっぴり照れたように「卒業しちゃいます」と卒業宣言をする。ビビは、これからは日本とアメリカを行き来しながら仕事に全力を注ぐつもりとのこと。皆が仲間の卒業に驚きの声を上げる中、ただひとり、志遠は固く口を結んだまま。志遠は数日前に「ビビちゃんが一番女性として見れる」と本人に想いを伝えたばかりであった。けれどふたりの関係が恋に発展することはなく、ビビは卒業を宣言した。

 その夜遅く、テラスハウスで最後の会話を交わすビビと玲生。ビビが卒業を決めたのはまだ玲生が入居する前のこと。ビビは人生の価値観において恋愛をとても大事に思ってきたが、プロバスケットボール“横浜ビー・コルセアーズ”の田渡凌選手との失恋を経験し、とても辛い思いをしていた。そんな時に出会ったのが玲生だった。もっとおしゃべりをしたり一緒に時間を過ごしたい気持ちもあったが、それが玲生自身を好きだからなのか、傷ついた心を癒すために玲生の優しさを利用しているだけなのか分からなくなってしまったと打ち明ける。それを聞いた玲生は「ここまで短期間でこんな話ができるのは、ビビが人生で初めてだったから。一緒に居られた時間は短かったけど楽しかった」と優しい言葉で締めくくった。翌朝、ビビは住人の一人ひとりと笑顔でハグを交わしテラスハウスを後にする。最後まで明るく、ビビらしい別れだった。

関連記事