自宅待機中だからこそ挑戦したい、現役YouTuberによる「YouTubeの始め方」
サムネイルとタイトルにはこだわるべき
と、ここまで「動画制作にはあまり時間をかけすぎないほうがいい」と述べてきたが、はじめたばかりの頃でもある程度こだわりを持つべき箇所はある。サムネイルとタイトルだ。
動画が再生されるかどうかを決めるサムネとタイトルは、「どうすればより多くの人が興味を持ってくれるか」を考えながら毎回試行錯誤して作ってみてほしい。前回はこのサムネにして再生回数がイマイチだったから、今回は新しい工夫を……といった具合に改善を繰り返していけば、デザインの専門的技能がなくともある程度のクオリティのサムネイルが作れるようになる(困ったらまずは他のYouTuberのサムネを真似してみてほしい)。
スマートフォンでもいくつかのアプリやサービスを組み合わせて使えば本格的なサムネイルが作成可能なので、挑戦する価値はある。
ロールモデルにするべきYouTuber
今回の記事では「比較的労力をかけずに、続けられるYouTube動画投稿」というテーマでお届けした。最後にテーマに沿って編集にあまり時間を割いていないであろう人気YouTuberを数人ご紹介したい。
まずはオリエンタルラジオ中田の「中田敦彦のYouTube大学」。このチャンネルでは中田が毎回様々なテーマについて熱く語る動画が投稿されているが、基本的には中田の喋りがほぼノーカットで映し出される。もちろん動画撮影前の準備は手厚く行なわれているであろうが、編集にはそこまで時間をかけていないことが動画から伝わってくる。
このチャンネルのように自分が情熱を注いでいることや、特別人より詳しいこと、好きなこと、そういった事柄について話せると思うのならぜひ今すぐYouTubeに動画を投稿してみてほしい。
細かいポイントとして、ホワイトボードや黒板あるいはパワーポイントのようなソフトを使うことでテロップ付けの手間が減ることもこのチャンネルから学ぶことができる。
次に登録者100万人越えの人気YouTuberシバターの動画を見てみてほしい。
シバターの動画は毎回何らかの事象に対して辛口な意見を述べる”物申す系”と呼ばれるが、編集は毎回共通のOPとED以外ほぼ編集はされていない。
そしてこの記事の前半で述べた「画質や音質がいいからといって動画が面白くなるわけではない」という点についても、この動画を見て実感していただけるだろう。シバターの動画の画質が今より粗かったり、音質が悪かったりしても、シバターの動画の面白さは軽減されるだろうか?
辞めずに続ける、がYouTubeの王道
あのヒカキンも長い間YouTube動画が見られない期間が続いた後に大ブレイクを果たしている。YouTubeで必要なのは面白い動画を作る力と、作った動画が多くの人に見つかるまで動画を出し続けられる継続力だ。だからこそ、YouTubeをはじめたての頃は動画を長期間継続して上げ続けられるような体制を作る必要がある。
自宅待機が続き嫌になる毎日かもしれないが、家で新しいことに挑戦してみるのも悪くはない。
■カードゲーム芸人
トレーディングカードやボードゲーム関連の動画を中心にYouTubeで発信しているYouTuber。現在は動画・デジタルゲームジャンルの記事を専門とするライターとしても活動中。
Twitter:@cardgamer_nooma