緊急事態宣言でYouTuberも苦境? “自宅縛り”という制約にてんちむ「動画投稿控えます」

 人気YouTuberのてんちむが4月21日、「動画投稿控えます」と題した動画を投稿した。
動画のサムネイルには「理由:Netflix見たい」という一文。語り口も普段のように明るくざっくりした調子だが、実際のところ、どうやら多くのYouTuberに共通する、それなりに深刻な問題があるようだ。

動画投稿控えます

 てんちむは「ざっくり結論から言うと、動画投稿をちょっと控えようと思う」と一言。「“控えようと思う”というと、語弊があるかも知れないんですけど、動画投稿はするんですよ。するんですけど、動画の投稿頻度を落としていこうと思うんですね」と語った。

 てんちむは新型コロナウイルスの感染拡大とそれに伴う政府からの外出自粛要請を考慮して、4月からは自宅で撮影した動画が中心となってきた。もちろん、チャンネル登録者数129万人(4月23日現在)に達するインフルエンサーとしての影響力を自覚しての判断だ。

 こうした判断をしているのは、てんちむだけではない。ほとんどの有力YouTuberが外ロケを控えるようになっている。

 グループYouTuberの場合はまだ良い。「相方」あるいは「メンバー」という人的リソースを駆使すれば、自宅にいながらでも、ドッキリ、モニタリング、室内遊び的対戦型ゲームなど、多彩な企画を行えるからだ。最近では、「テレワーク動画」の投稿を始めたアバンティーズや北の打ち師達のように、時勢柄を意識した実験的な試みに挑戦するグループYouTuberも現れている。

 一方、個人YouTuberの場合はなかなかそうもいかない。商品紹介を主とするレビュー系YouTuberやゲーム系YouTuber、オリエンタルラジオ・中田敦彦のような教育系YouTuberなど、そもそも外に出ることを前提としていないクリエイターたちを除く、ほとんどの個人YouTuberたちは、一般の単身世帯と同じように、自室で何をしようか試行錯誤を余儀なくされる。多くの企画をやり尽くしている活動歴の長いYouTuberならなおさらだ。

 てんちむも、そんな課題にぶち当たっているらしく、「おうち時間っていうものが増えるわけだから、見ている側も暇つぶしとして動画は出すに越したことはないかなと思ってたりもしたんですけど」とした上で、「なんかやってて似たり寄ったりになる」と、企画のネタ切れを起こしている自分に嫌気がさしているようだった。

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