『テラスハウス』東京編・第40話ーーカップル候補2組に急展開? ドライブデートで進むそれぞれの恋

『テラスハウス』東京編・第40話レビュー

 ビビとの約束の日、志遠は玲生から借りたというオーデコロンを手首につけてデートに臨む。どうやら志遠は美術館よりもっと良いプランを考え付いたようだが、それは『抹茶を点てる』というものだった。その日、ふたりが向かった東京・浅草の柿沼花器茶道具店は本格的な茶室を持ち茶道体験ができる店だ。到着するとさっそく各々が和装に着付けてもらい、お互いの普段見ることのない姿に感動しあう。

 特に、ビビの着物は紫の地の所々に赤い小花が散りばめられた上品な柄で、金髪の彼女にはとても良く似合っていたため、志遠も「想像の上を行く」と感嘆した。茶室に入るとふたりは神妙な面持ちで茶道の世界を体験するが、その姿はなかなか絵になるものだった。体験が終わると、志遠は先日ビビにもらった誕生日プレゼントのお返しの絵本を渡すのだが、これには何と英語で書かれたメッセージが添えられていた。この思いがけない贈り物にビビもご満悦、その日のデートについて「素敵な一日になった」と感動することしきりであった。

 とある夜更け、一同はプレイルームでテレビゲームの『マリオカート』をすることになった。このゲームはそれぞれが『マリオ』シリーズのキャラクターを操り、カートで競争するものなのだが、突然、俊幸がキャラのひとりであるルイージの悪口を言いだす。前を向いてゲームをしながら独り言のように「ルイージを許さない、ルイージをぶっ壊す」と淡々と語る俊幸。それもそのはず、ルイージキャラを操る玲生は、皆でゲームをプレイする最中、盛んに夢をデートに誘っていたのだ。俊幸の陰湿さが滲むワンシーンである。

 俊幸と夢、玲生とビビというふたつのカップル誕生にリーチがかかるかと思いきや、ラストの『マリオカート』で恋模様も大混戦の兆しをみせる。嫉妬に燃える俊幸はかなり大人気ない姿を晒していたが、人のことは気にせず女性にグイグイ行くタイプと公言している玲生は引き下がらないだろう。今後の展開からますます目が離せない。

■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter

■番組情報
『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』
2019年5月14日よりNetflixにて毎週火曜に新エピソード先行配信(4週に1週休止)
2019年6月11日よりFODにて毎週火曜深夜0時に配信予定(4週に1週休止)
2019年7月よりフジテレビにて、地上波放送予定
(c)フジテレビ/イースト・エンタテインメント

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