“コスチューム事件”起こした快と“湘南枠の新人”玲生の対比が目立つ 『テラスハウス』第39話未公開映像
一方、ほかの未公開映像では新メンバーの玲生のインタビューと、本編でもフォーカスされた彼とビビとの食卓の様子のつづきが収められている。夜空に浮かぶ星に、旧テラハきっての名物キャラクターだった洋介を重ねる本編のシーンは、かねてからのテラハファンにとっては”エモエモのエモ”なシーンで、インタビューでもその想いは語られる。
そんな彼は以前からの”湘南枠”の新人という立ち位置であり、登場初回はまさにかつての”初期洋さん”を思わせる”大人”な振る舞い、気遣いの様子が目立った。また入居インタビューでは、サファーというバックグランドもあり、環境問題にも関心を持ち、SDGsな観点で物事を語っていたが、そのスタンスは未公開映像でも見られ、ビビとの距離も一気に縮まりそうな予感を匂わせた。
洋さんはその後、キャラ崩壊を起こし、最終的にはそのせいで良くも悪くも大きな爪痕をテラハ史に残すわけだが、果たして玲生の本性もまた別のところにあるのだろうか? 機になるところだ。そういう意味ではテラハによって、素の姿を晒すことになった”自分ファースト”の快と入れ替わりで入ってきた自分以外のことも考えられる玲生のコントラストが、本編でも未公開映像でも目立ったのがこの39th WEEKだろう。
また東京編はこれまで”都市生活を過ごす現代の若者らしさ”が入居者から見て取れることが印象的なシーズンだったが、”男同士の友情”を語る玲生の登場によって、東京編にその先祖返り的な変化ももたらされることになるのだろうか? その行方にも注目したい。
■Jun Fukunaga
音楽、映画を中心にフードや生活雑貨まで幅広く執筆する雑食性フリーランスライター。DJと音楽制作も少々。
Twitter:@LadyCitizen69
■番組情報
『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』
2019年5月14日よりNetflixにて毎週火曜に新エピソード先行配信(4週に1週休止)
2019年6月11日よりFODにて毎週火曜深夜0時に配信予定(4週に1週休止)
2019年7月よりフジテレビにて、地上波放送予定
(c)フジテレビ/イースト・エンタテインメント