PS5対応コントローラー「DualSense」海外の反応は? 「クールなロボットに見える」や「醜い」との声も
ライトバーの変更が示唆すること
DualSenseの仕様は、PS5だけではなく開発中と推測されるPSVR2の仕様にも関係してくる。VR専門ニュースメディア『Upload VR』は、DualSenseの仕様からPSVR2の仕様を予想する考察記事を公開した。同記事では、ライトバーの位置変更に着目している。
PSVRは、PlayStation Cameraを使ってVRヘッドセットとDUALSHOCK 4をトラッキングしている。DUALSHOCK 4をトラッキングする場合、PlayStation Cameraはライトバーを目印にしている、とのこと。PlayStation Cameraは通常テレビの近くに設置されるので、DUSLSHOCK 4上部に配置されたライトバーはトラッキングするのに好都合な位置にある。
しかし、DualSenseではライトバーがタッチパッドの両脇に配置される。この配置だと、テレビ付近にあるPlayStation Cameraからのトラッキングが難しく可能性がある。こうした可能性に対して、Upload VRの記事は、PSVR2ではコントローラーとVRヘッドセットのそれぞれにセンサーを実装する「インサイドアウト型」のトラッキング方式が採用されるのではないか、と推測している。
インサイドアウト型のトラッキングは、Oculus Questに代表されるようなスタンドアロン型のVRヘッドセットで採用されており、今後のVRデバイスにおいて主流になると考えられている。DualSenseにインサイドアウト型トラッキングが採用されると、もはやPlayStation Cameraが不要になるというメリットがある。もっとも、実際にインサイドアウト型が採用された場合、PSVRとの後方互換に問題が生じる可能性がある。
以上のように今回の発表でDualSenseの概要は判明したわけだが、不明点も残されている。それゆえ、PS5本体の新情報とともにDualSenseに関する続報にも注意を怠らないようにすべきだろう。
トップ画像出典:PlayStation Blog「PlayStation®5用 新ワイヤレスコントローラーDualSense™公開」より画像を引用
■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi