『ドラ恋~Bang Ban Love~』第11話ーー波乱の投票を経て、最終話の主役決定! 物語はクライマックスへ
運命の開票の結果……1人ずつ投票した人の名前が発表されていくが、「はづき」「はづき」とどんどん“はづき(木村葉月)票”が増え、5人目のはづき本人が投票したのも「はづき」。結果、8人中7人がはづきに投票し、残り一票はチワ(千綿勇平)が自分自身に投票。これで恵子役のはづきが主役に決定した。
開票の結果を受けて澤田(育子)先生は「話し合いで決めるのは無理だろうなと思っていたが、投票となった時に、こんなに票に偏りが出るのが意外だった」と話した。その上で「自分に投票するって、恥ずかしかったり格好悪かったりするけれど、それでも主役になりたくて皆ここに来てる訳だし、それぞれがそれぞれの表現者としてもっと色んな気持ちがあって良いんじゃないかと思う」と続ける。「良い作品を撮ろうと思うと、誰かの覚悟や勇気から始まったりする。そういう意味で、大樹役ははづきさん同様、自分で自分に投票した千綿さんにお願いしたいと思います。千綿さんやっていただけますか?」と提案。
ようやく待ち望んだチャンスが目前に迫って来たチワだったが「僕はもちろんやりたいです。ただ……みんなそれで納得しますか?」と、気遣いではあるものの、この場合、ともすればいらぬ配慮になりかねないお伺いを立てる。(これがチワらしさでもあるのだが…)
ここで即座に 「私は納得します」と回答したのはひらりー(平田梨奈)。チワがさらに「俺は皆で作って来たBang Ban Loveだから、皆で決めたいなって思います」と重ね、これには澤田先生も「じゃあ、皆に反対されたらやらないんですか?」とけしかける。
この空気に耐えられなくなったたすく(井上佑)が「涙出てきて……」と声を詰まらせながら割って入る。「なんでかって言ったらやっぱり(大樹役を)やりたいから。でも前回(話し合いの場で)自分がやりたいって主張できへんかったし、それは先生が言うように覚悟が足りへんかったんやと思うから。だから自分で主張したチワちゃんに俺らが何か言う資格はない」と思いの丈を吐き出し、先生の提案に賛成した。
続いてほくと(南北斗)も「はづきちゃんとだったら良い作品ができる自信があるから悔しい。でもそれはこれからやる本番でチワちゃんが皆を納得させればいい」と悔しさを滲ませながら、精一杯のエールを送る。
そして最後にタクヤ(根岸拓哉)が「自分の名前を書いた覚悟があるんなら、俺らのことなんて一切気にしなくて良いし。情なんて要らない」と、チワが必要以上に周囲を気にして足踏みしてしまわぬように、あえて表情も変えずに淡々と話した。澤田(育子)先生の筋の通った物言いと、それをきちんと咀嚼し受け入れる男性陣3名の大人な対応が光る場面だった。
最終話にして念願の主役の座を掴んだチワは、「嬉しいですけど、すごい自分に今プレッシャーがかかってるのもわかってる。みんなも大樹役をやりたくて来てる中で、皆の思いも背負って、全員で繋いできたバトンなんで絶対良い作品にします」と意気込みを語った。これに対し、はづきは無邪気に「チワちゃんとやるとは正直思ってなかった。ビックリしてる」と素直な気持ちを本人を前に話し「お願いします」と頭を下げた。
そんなはづきも「色んな感情がいっぱいあって、戸惑いがまだあって、でもそれは私の問題だからやるしかないです」と心の内をこっそり明かしていた。
ドラマ最終話は、愛し合いながらも別れることを決断した恵子と大樹、が思い出のキッチンカーで最後の時間を共に過ごすというストーリー。そしてラストシーンには2人が交わす切ない別れのキスシーンが待ち受ける。
大樹役の衣装に袖を通し、リハーサルに入ったチワ。「この距離からでも、チワちゃんキリッとしてんのわかるな」と優しげな眼差しで、モニター越しにその姿を見守るほくととたすく。