iPhone 12、カメラの“グレードアップ”は画像安定化機能とLiDARセンサーに?
5月がタイムリミット
ところで、新型コロナウイルスが全世界で猛威を振るっている現状で、果たしてiPhone 12が例年通り9月に発表されるのか、という疑問が生じる。この疑問に関しては、ビジネスインサイダーが21日に公開した記事で論じている。その記事によると、中国にあるApple製品生産拠点は正常化しつつあるものも、世界全体に広がっているAppleのサプライチェーンはまだ正常化にいたっていない、とのこと。
さらに、iPhone 12シリーズが例年通りに製造・出荷されるためには、5月までに大量生産が開始されなければならない。5月までに中国工場が正常稼働していても、設計を担当したエンジニアが中国に入国して設計を確定する必要がある。ところが、新型コロナウイルスが流行しているあいだは、国際的な移動は極めて困難である。こうした事情から、iPhone 12シリーズの製造に遅延が生じる可能性は、依然として高いのである。
5G対応とLiDARスキャナ実装が見込まれるiPhone 12シリーズは、時代を画するモデルとなるのは間違いない。しかし、同モデルが時代を画する「時期」については、誰も確かなことを言えないのだ。
トップ画像出典:Apple公式サイト「iPad Pro概要ページ」より画像を抜粋
■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi