『IRIAM』リスナーとライバーにある“信頼関係”の強固さを感じた『ミライトパーティ ~ Colorful Notes ~』レポート

『ミライトパーティ 』レポート

 Vライブコミュニケーションアプリ『IRIAM』が、『『IRIAM』7周年記念リアルイベント「ミライトパーティ 〜 Colorful Notes 〜」』を2026年2月8日に開催した。

 当日は、出演コミュニティによるオリジナルパフォーマンスを行う「ミライトステージ」やライバー同士の対決企画「ミラパライブバトル」といったステージコンテンツを目玉に、会場内ではIRIAM名物のパイ投げを実際に体験する「パイ投げチャレンジフォト」や会場内の展示物に貼り付けることができる「ぺたぺたギフトステッカー」の配布など、来場者が楽しめるコンテンツ・展示物がさまざまに展開されていた。

 2026年はまだ始まったばかりだが、IRIAMライバーやファンにとってはこの1年で一番のビッグイベント。本稿では当日の熱さとその模様を記していく。

 首都圏は早朝から雪が降り、交通機関のダイヤにも乱れが生じていたこの日。なんとか会場となる品川インターシティへと到着して入口を通ると、ステージまでの開けたフロアでさまざまな展示コンテンツが来場者を出迎えた。

 パッと目についたのは入口に設置されたIRIAMの公式マスコット「しらす」が全長2メートルの姿となった「巨大しらす」。会場に入ると、配信サムネイルを組み合わせた大きなタワーが4つ並んでいる。

 壁際へと目を向けると、思い出や出来事を寄せ書きステッカーに書いてパネルに貼っていく企画「IRIAMおもいでコラージュ」が行われていた。ステージイベント開始直前に筆者が見たタイミングでかなり埋まっている状態となっており、足を運んできたリスナーたちは思い思いの言葉を書き残していた。

 その近くには総勢21組の等身大パネルと応援するファンからのフラワースタンドが合わせて置かれ、スタッフ側からの気遣いが感じられる。

 また、会場に設置された巨大ディスプレイでIRIAMでの生配信をリアルタイムで映し出し、来場者とライバー、IRIAMリスナーとともに楽しむ「IRIAMわいわい生配信」では、昨年のミライトパーティ出演者のことりゆうい、春海晴人、宿木りっか、〆乃の4名がそれぞれの時間で生配信を行なっていた。YouTubeでのリアルタイム配信では、前回出演していた黒舟バルカ、音恋、宵声でくが登場し、ステージイベントの直前番組を担当。配信を通じてイベントを楽しもうとするIRIAMリスナーを盛り上げてくれた。

 またこのイベントでは「ぺたぺたギフトステッカー」を配布しており、展示物などに自由にステッカーを貼り、リアクションをするという施策をとっていた。

 IRIAMは、配信中にアニメーションとして動くギフトを送って配信を盛り上げたり、ライバーとコミュニケーションを図るのが面白さの根幹にあるわけだが、それをステッカーという形へと置き換えたこの施策は、来場者にとって親近感のある企画だったろう。結果、さまざまな展示物にリアクションのステッカーが貼られていたのは印象的であった。

 そして今回のイベント展示でもっとも注目を集めていたのが、「パイ投げチャレンジフォト」だった。ブース内にある画面の前に立って、パイが投げられた瞬間にうまくかわすことができるかを競うイベントだ。

 ちなみに避けることができずに顔や身体にパイをぶつけられてしまった場合、近くにいるスタッフとともにスクワットをさせられるという罰ゲーム付きだ。

 IRIAMのなかでは、リスナーからのギフトとしてパイが飛んできたとしてもライバーは避けることができるが、リスナーはパイを投げられることなんてほとんどない。実際にどのくらいのスピード感で投げられてくるのかを体感し、楽しむ企画として大いに賑わっていた。

 午後3時に入り、ステージでは『ミライトパーティ ~Colorful Notes~』がスタートした。キャスターの田口尚平がこの日のスケジュールを会場のリスナーに伝えたあと、前半部のアシスタントMCにはIRIAMで活躍するエクセルイルカが登場。早速ステージコンテンツへと進んでいった。

 オープニングの挨拶からすぐに始まった「ミライトステージ」は、無名とOliverによる歌唱ステージだ。機材を使った独特のケロケロボイスを披露する無名と、3人のボーカル&コーラスワークで会場のリスナーをうっとりとさせたOliverという、対照的なステージングとなった。

 続く「超見極めチャレンジ!」では、暇司神、星海月セリア、明星アポロンの3人が登場し、「この楽曲の正しいメロディを歌っているのはだれか?」「どのイラストが時間をかけて描いたイラストか?」「IRIAM公式が開催したイベントで実際に行なっていないものは?」といったクイズが出題された。会場のリスナーは彼ら3人のうち正解者を予想し、それぞれの配信枠へとインしてみるという試みも行われていた。

 全クイズが終了したタイミングで、今後IRIAMで甲子園をテーマにした企画「IRIAM甲子園2026」の開催が発表され、会場のリスナーたちもかなり色めき立っていた。

 つづく「ミライトステージ」では青霧多々羅と絶勝院てんぷがそれぞれ登場。

 青霧多々羅が「昨年のこのステージをみて、今年出られるように頑張ろうと思ったんです」という言葉から、流れるように雑談へ移行。「でもIRIAMの運営さんに言いたいことがあるんです」「あ、そう。今日はみんなギフトは送らないでね?」と声をかけるが、リスナーから次々とギフトが届いてしまい、普段からやっている一発芸をする流れに……。

 絶勝院てんぷは、「しらすまん」という表示時間が短めのギフトをリスナーが送り、見えた瞬間にライバーがスクショする「しらすまんチャレンジ」を行い、失敗した数だけ罰ゲームを後日受けるという内容となった。だが緊張からかうまくスクショすることができずに失敗を重ねてしまい、「パチ屋にいけない」という罰ゲームを課すことになったのだ。

 休憩を挟んだ後半戦に入ると、「ミラパライブバトル」として星海月セリアと眞塩うみかが「IRIAMクイズ」に挑戦。お題を想像しながら会場のリスナーにはい/いいえを聞きだし、反応をみて答えを出していくという内容で進行した。

 最後にはクイズ内容にちなんで足つぼマットを踏み、かなりの痛がる様子を見せて終了を迎えたわけだが、会場の会場のリスナーたちの顔には笑みが広がる光景がひろがった。

 この後半戦の「ミラパ ライブバトル」は他にも、明星アポロンと春乃はるによる「ミラパ 超応援合戦」と題してどちらがより多くのギフトやスタンプ、会場の声援を集められるかを競い合い、世界と蕩湯 泉の2人は逆にとてもチルなトークタイムをお届けし、対決企画そっちのけの自由な空間を生み出した。3組とも個々人の特長・長所をフルに活かし、会場に集まったみんなを楽しませていた。

 そしてイベント終盤には「ミライトステージ」「ミラパライブ2025」と音楽歌唱の時間がつづき、さまざまなメンバーが歌を披露していった。

 筆者は、烏丸かあこが「ウマ娘」楽曲である「ユメヲカケル!」、テレビアニメ『這いよれ! ニャル子さんW』のOP曲「恋は渾沌の隷也」とアニソンヒット曲を歌ったところで思わずニヤリとしてしまった。

 またIRIAMライバーが自身のオリジナル楽曲を歌うシーンでも、会場が当たり前のように大いに盛り上がっているのをみて、その熱気・現象には驚いてしまった。

 エンディングには今回のイベントを通して選考委員やユーザーからの投票などをあつめ、クリエイティビティ賞、コミニュニティ絆賞、会場&MC賞、ミライトステージ賞といった賞をライバーへと贈ることとなった。

 特にミライトステージ賞を受賞した絶勝院てんぷは号泣してしまい、言葉にならない状態でも自分の気持ちをなんとか言葉にしようと努める。最後には「やっぱりパチ屋にいきまぁーーす!!」と高らかに宣言し、会場中から笑いと拍手を送られていていた。

 今回のイベント、最前エリアはペンライトを持ってスタンティングで楽しめるようになっており、後ろのエリアは座席に座って楽しむという形になっていた。座席エリアとスタンティングを往復するように自由に楽しむ会場のリスナーたちは、一様に満足そうな表情を見せていた。

 またこの日のステージでは、出演者はIRIAMで配信している姿を現地ステージへと中継する形で届けられており、IRIAM上で見ているリスナーや会場のリスナーたちからリアルタイムで思いもしないギフトやコメントが飛び交うことになった。

 むしろそういったリアクションなどが普段通り動的にビシバシと表示されることで、その様子を映している会場のリスナーやムードもグッと盛り上がり、IRIAM上でみているリスナーたちのギフトやコメントが擬似的なステージ演出として機能しているのはとても新鮮だった。

 会場内の展示や企画、このステージ企画での表現を通じて、さまざまな特性・特徴を持つライバーたちの個性を損なうことなく、IRIAMライバーとIRIAMリスナーのあいだに交わされるコミュニケーションや、そこから育まれたコミュニティ・信頼関係がかなり強固であるのも感じられた。

 そして、そういったコミュニティを決して潰すことなく、参加するライバー・見ているリスナーすべてがこのイベントの、加えて『IRIAM』というプラットフォームを成り立たせているのだろうと、筆者は感じさせられたのだった。

 イベントの様子はアーカイブが残されている。気になる方はこちらも確認いただければ幸いだ。

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