『mora qualitas』
後藤正文に訊く“ハイレゾストリーミングが音楽家に与える影響”「ちゃんと普及すれば、確実に何かが変わる」
「作り手としては歓迎しない理由がない」
ーーでは、今回スタートしたハイレゾ対応ストリーミング音楽配信サービス「mora qualitas」を試聴していただけますか?
後藤:分かりました。まずは、アジカンのアルバム『ホームタウン』から「ホームタウン」と「レインボーフラッグ」を、通常の配信とハイレゾで聴き比べてみますね。
(試聴中)
わあ!へえ!(笑) これは、明らかに情報量が違いますね。すごくいい。解像度がカチッと上がり、音の伸びも良くなっていると思いました。ギターの粒立ちもいいし、これだけ聴けるなら配信でも全く問題ないですね。
続いて、ビリー・アイリッシュの「Bad Guy」を聴いてみます。
(試聴中)
おお……。いや、いいっすね。あとはもう、カタログ数次第という感じかな。しかし、24bit/96kHzをストリーミングで楽しめる時代なんですね。ソニーっていいブランドなんだなって、最近改めて思う(笑)。
ーー(笑)。ちなみに、スマホ用のLightningケーブルにヘッドホンを接続しての試聴はいかがですか?
後藤:やっぱり、高域の伸びがスマホからだとちょっと物足りないかな。でも些細な違いだから、心が乱れている時には違いを聴き取れないかも知れない(笑)。
ーーこれだけ気軽にハイレゾを楽しめるようになると、作り手側の意識や、リスナーの意識はどう変わっていくと思いますか?
後藤:例えば、ビリー・アイリッシュをハイレゾで聴くのは、僕にとって今日が初めてなんですね。アーティストが作ったままのサウンドを楽しめるというのは、リスナーとして純粋に嬉しいし、作り手としては勉強になる。それが意識をどう変えていくかまではちょっと分からないですけど、ちゃんと普及すれば確実に何かが変わると思います。そういう意味では、ストリーミングであることは非常に意味がありますよね。あとは、月額1980円を若いリスナーが高いと感じるか、お手頃と考えるか。
ーー新規登録から30日間は無料で体験可能ですし、一度「ハイレゾ体験」を味わってみてから決めてもいいのかなと思います。
後藤:そうですね。これまではハイレゾに対してちょっと構えていた人もいたと思うんですよ。でも、このくらい気楽に聴けるんだったら、「じゃあヘッドホンもグレードアップしてみようかな」みたいなモチベーションにもつながる。ツールやデバイスの選び方も変わるだろうし、いろんな影響がありそうですよね。作り手としては歓迎しない理由がないです(笑)。
■配信情報
Gotch「Nothing But Love」
2020年3月13日(金)0時より主要配信サイトにて
リンクはこちらから
<アナログ盤>
Side A:Nothing But Love
Side B:You
*12inch /45rpm | 全2曲収録
リリース日:4月18日(土)
ODJP-008 / ¥1,909+税 / only in dreams
「Nothing But Love」 MV
■関連リンク
official site
only in dreams
■サービス概要
『mora qualitas』
配信形態:月額・定額制ストリーミング配信
価格:1,980円(税抜)
配信型式:Lossless ストリーミング
音質:24bit/44.1~96kHz(ハイレゾ)、16bit/44.1kHz(CD音質)
ファイルフォーマット:FLAC
デバイス:PC(Windows、Mac)、モバイル(Android, iOS)
再生:通常の再生に加え、ギャップレス再生、排他モード(Windows, Mac)にも対応。モバイル環境においてもビットパーフェクト再生(iOS)に対応。
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