『テラスハウス』東京編・第36話ーー社長、いきなり夢の唇奪う! “計画的犯行”とスタジオから非難集中

『テラスハウス』東京編・第36話レビュー

 時は流れ、新年を迎えたテラスハウス。年末を各々の場所で過ごしたメンバーがもどってきた。かねてから快と俊幸との間に持ち上がっていた水族館ダブルデートの計画が、年始早々具体化する。快と花のデートに、俊幸が夢を誘ってジョインすると言い出したことから始まったこの計画。しかも、泊まりがけだという。快と俊幸は恋愛や仕事の話を日ごろから頻繁にする間柄ゆえ、二人の計画は着々と進行していった。

 花はこの正月に、東京ドームで4万人の観客を前に、プロレスの試合を行ったという。大きな声援の中で試合をやり遂げた経験は、自分にとっての自信につながったと嬉しそうに振り返る花。一方で快は、ある決意をしていた。以前、阿佐ヶ谷のスタンダップコメディのライブで、ダダ滑りをしてしまった快。その経験がトラウマとなってしまい、同じバーのステージに立てなくなっていた。そんな“優しすぎる自分”からの脱却を図り、髪を坊主にすることを決めた快。花と俊幸も手伝い、バリカンできれいさっぱりと頭を丸めて心機一転した快は、随分と雄々しくなっていた。

 女子部屋で、ガールズトークに花を咲かせる、花とビビ。花は快から告白をされたら付き合う気持ちがあることを明かし、「だってそれは、付き合おうってなったら、もっと二人の時間をさ、大事にできるじゃん」と恋愛に前向きな姿勢を見せた。そして快をプレールームに呼び出し、「ダブルデートしてみたいという気持ちもあるんだけど……二人で行きたかった」と素直な気持ちを打ち明ける。これには快も笑顔で同意し、水族館デートで“二人の時間”を作ることを約束した。この日以外にも、快は試合を頑張った花のためにガパオライスを作ってあげたり、花が快にハグをねだったりと、二人はまるで恋人同士のよう。順調に恋を育んでいる。

 夢と志遠のクッキングデートの日。二人きりで作った夕飯を二人きりで食べる時間に、お互いの本音が交錯していく。入居したときの第一印象で一番良かった人を夢から尋ねられた志遠は、少し考えたのち「夢さんっすよ」とはっきりと口にした。志遠から同じ質問を返された夢は、第一印象は「社長」と答えるものの、言葉を濁しつつ「えっ、社長からさ、何か聞いた?」と探りを入れる。そして、志遠がデートでの一件を聞いていると知るや否や、一気に心の内をぶちまけた。

 「何か、別にヤダったわけじゃないけど、(キス)されたことが」「夢の気持ちがさ……夢、別に好きって言ったわけじゃないじゃん」と、俊幸が夢の気持ちを確かめることもなくキスをしたのが、心に引っかかっている様子。「夢のことをめっちゃ考えてくれたら、しなかったと思うんだよね」と語気を強める。夢の鋭い考察に感心し頷く志遠。だが、社長は“男らしい行動”を取ることにより、夢の気持ちを引き寄せられると考えたのではないかと、同性目線の考えを述べた。その意見に夢は「えー、男らしい行動なの? それ」と疑問を呈する。「イヤだったわけではないけど、別にしてほしくはなかった」と、あくまでも夢自身はキスをしたかったわけではなかったことを強調した。そうこうする内に、すっかり打ち解けた二人は、デートの約束を取り交わす。志遠は夢のために「22年間の人生で最高のデートプラン」を考えると宣言する。

 三角関係になってしまった夢と俊幸、そして志遠。夢の心はいったいどこにあるのだろうか。そして泊まりがけの水族館ダブルデートという強烈なデートはどう転ぶのか。俊幸が次々に新たなトラップを仕掛け、テラスハウスは波乱の展開を見せる。

■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter

■番組情報
『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』
2019年5月14日よりNetflixにて毎週火曜に新エピソード先行配信(4週に1週休止)
2019年6月11日よりFODにて毎週火曜深夜0時に配信予定(4週に1週休止)
2019年7月よりフジテレビにて、地上波放送予定
(c)フジテレビ/イースト・エンタテインメント

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