『テラスハウス』東京編・第36話ーー社長、いきなり夢の唇奪う! “計画的犯行”とスタジオから非難集中
東京、渋谷のオフィス街に一台の車が止まった。傍らには夢の退社を待つ俊幸の姿が。その日はクリスマスで、夢と俊幸のドライブデートの日だった。現れた夢に、俊幸は用意しておいた温かい飲み物を渡す。走り出した車が虹色に輝くレインボーブリッジに差し掛かるころには、すっかり日が暮れていた。「いいね、橋。めっちゃきれい!」と感嘆の声を上げる夢は、レインボーブリッジを遠くから見たことはあるものの、渡るのは初めてだという。
そして橋からの夜景を楽しんだ二人は、東京・キュープラザ原宿に向かう。そこは俊幸が見つけた穴場のイルミネーションスポットだった。光に包まれたベンチに二人並んで腰かけると、俊幸はリボンのかかった小さな包みを懐からおもむろに取り出し、夢に手渡す。「クリスマスだから? えー、うれしい!」と満面の笑みで箱を開ける夢。中から出てきたのは『ジョー マローン ロンドン』のリップクリームだった。この気の利いたプレゼントに、夢は「えーうれしい! 冬だし」とはしゃいだ。
すると「じゃあ俺が塗るよ、めちゃめちゃに潤うらしいからさ」と、俊幸が人差し指でリップをすくいあげ、夢の唇に塗り始める。受け入れつつも少し驚いた表情を見せる夢は、「ねえ、下手じゃない? めちゃ付いたよ」「絶対、量、違う!」と、たくさん塗りすぎていることを指摘。懸命にリップを伸ばす俊幸に、「ちょっと待って。このへんに、まだ付いてる」と唇の横を指さす。「どこどこ?」と次第に顔と顔が近づいていき、その瞬間、俊幸は夢の唇にチュッとキスをした。これには夢も「ちょっと待って……」と思わず笑ってしまい、「えっ、突然じゃない?」と軽く問い詰める。だが、「ちょっとね、付けすぎたわ。俺も今、潤ってるもん」と悪びれる様子のない俊幸につられてか、夢は「あっ、本当に? 分け合いっこしたね、じゃあ」とほほ笑んだ。
その後、夢の提案で二人はツーショットの写真を撮影。お互いが頬を寄せ合いシャッターを切る姿からは、この関係が少なくとも悪い方向には行っていないということを感じさせる。
だがスタジオでは、このリップクリームのプレゼントは最初からキスを狙っての行動だったに違いないと、俊幸のあざとさに悲鳴が上がる。おまけに「(車でお迎え)バージン奪ったね」「レインボーブリッジバージン奪えてよかったわ」と頻繁に口をつく俊幸の言動にも非難が集中。一方、自分からは行かないが来る者は拒まずの夢の態度には、思わず男性陣から「天使!」という声が漏れた。
その晩、女子部屋に花、ビビ、夢が揃う。夢はその場で、俊幸とのデートの詳細を話し、突然「チューされた」ことを打ち明ける。これには花とビビも驚き、息をのんだ。花から、その時の気持ちを三つの言葉で表してと求められた夢は「ビックリした」「イヤではない」「でも、別に“好き”とはならない」と答える。入居当初から「好きでなくてもキスはできる」と言っていた夢は、今はまだ俊幸を好きというわけではなさそうだ。
一方、男子部屋では俊幸が志遠に「いやね、ちょっと事件が起きて……」と意味深に語りかける。ここから、志遠の気持ちが夢に向いていることを知りつつ、かなり強めの牽制球を投げる俊幸。「まあ、キスをしたっていう」と夢とのデートでのことを暴露したのだ。志遠はとっさに夢の反応を聞くが、俊幸は拒否されていないことを堂々と告げる。志遠はうつむきがちに「めちゃくちゃ羨ましい」と言葉を絞り出すが、完全に心が折れた様子。自信満々の俊幸は「(この恋は)いける気はしてる」と大人気なく追い打ちをかけた。俊幸曰く、夢との両想いの確率は70%らしい。