『ドラ恋～Bang Ban Love～』第6話ーーたすく、女性3名から想い寄せられ“イケメン対応”

　澤田（育子）先生より早速ドラマの台本が配られ、あらすじが明かされる。禁断の恋に悩んだ妹・恵子は兄・大樹の元を離れ、スキー場で働き始めた。そこに大樹が現れ、自身の想いの丈をぶつける。最後には大樹と恵子の熱いキスシーンが待ち受ける山場の回だ。

　翌朝のペア決めに向けて、初日の夜に行われるのは「どうしてもこの人と稽古がしてみたい」という人を呼び出す「密会稽古」。これは、女性陣から意中の男性の部屋を訪れ、稽古に誘い出すというもの。すでに波乱の予感しかない。

　 前回、初めて主役を演じたわかな（若菜）は、その際ペアだったタクヤ（根岸拓哉）の部屋をノック。感情を表に出さないタクヤだが、その頑なさや自然体を装う姿に隠しきれない照れが滲み出ていた。「恵子としても私自身としてもタクヤくんのことが気になったから」と伝えた上で、わかなは「すごい聞きたいことがあるんだけど」と緊張の面持ちで前置きする。

「恋愛とお芝居に対するモチベーションの割合はみんな違うと思うんだけど、タクヤくんはどういう風に思っているのかなと思って。聞くのが怖いんだけど……」（わかな）
「僕はわかなちゃん以外とお芝居やる気は一切ない。お芝居が本当に上手いと思うし、それはわかなちゃんという女性が素敵なのもある」（タクヤ）

　これまで明言を避けてきたタクヤの本心をようやく聞き出せて、思わず涙目になるわかな。自分の期待通りの答えが返って来る保証はない。それでも確認しなければ前にも後ろにも進めないという状況下で、わかなは勇気を持って自分から踏み出した。恋愛においての女性のたくましさといじらしさを見た。

　続いて、みこと（日比美思）がノックした先に出てきたのはたすく（井上佑）。これを見届けてホッと胸をなでおろしたのは、スタジオメンバー同様、視聴者もそうだったのではないだろうか。

　これまで、毎回ごくごく当然のようにペアになっていた安定感のある2人。だが、雪山に着いてからは、不思議な距離感があるように見えた。そのため、たすくもみことが自分を選んでくれたことが意外だったようで、「めちゃくちゃ嬉しいわ」と素直な気持ちが溢れ出す。

　たすくの口からは、優れた人間力が垣間見える神質問も。「正直に答えてほしいねんけど、他の人とペアを組みたいって思ったりする？」。これは、相手のことを日頃からよく見ていて、気遣えていないとなかなか出ない質問だろう。みことの「この人とじゃなきゃ嫌って言うと、特別な気持ちが乗っかるのが、今は怖い」という答えに対しても、きちんと受け止めた上で、たすくはまたしても神回答を繰り広げらる。「このドラマってキスありきだから、ほんまに好きな人と気持ちを高めて臨みたい。だから、俺がくじで一番引いたら、絶対に100%他の子は指名しない。他の子とペアを組みたいって気持ちが（みことに）あったら、逆にごめん。けど、そこは俺も我を通させてもらうわ」。