ハリソン・フォードも驚いた、CG+モーションキャプチャで動物に“命を吹き込む”『野性の呼び声』撮影秘話

 2月28日に公開される映画『野性の呼び声』。主演を務めるハリソン・フォードも驚いたという名犬“バック”との撮影秘話が明かされた。

 本作はアメリカ文学界で不動の地位を確立し、誕生から一世紀以上経て今なお人気を誇る小説の実写化。8度も映画化されているが、本作で初めて物語のすべてを実写化できたという。その理由としてCGアニメーション技術とモーション・キャプチャー・テクノロジーを用いて、動物のキャラクターに命を吹き込むことを実現させた。特に、モーションキャプチャーを通して、人が”バック”の動きを表現することで、”バック”の個性を補強することができたという。

 ソーントンを演じたハリソン・フォードは、「製作陣が”バック”やその他の動物をコンピューターでいかに創り出したかが興味深かったです。人間が演じるバックのスタンドインがいて、感情をもって演じることが出来るようになりました。犬は話せませんが、その感情を人間の役者を通して、表現したのです。要するに、私たちがバックの感情を補っているということです。最初は少し大変でしたが、次第に楽しめるようになりました」と語り、実は役者が演じた”バック”との撮影秘話を明かした。

 さらに、本作の脚本を担当したマイケル・グリーンは、「バックに喋らせる必要はなく、視覚を通して語ることを試しました。その動きが何を示しているのかをはっきりさせていれば、観客はストーリーについていけます。そして、優秀な俳優たちの優れた演技がバックの物語を引き立てくれました。」と語り、人の言葉を話さずとも、バックの感情を表現したことできたことを明かした。

 ハリウッドの最新技術を用いることで、物語の細部に至るまで再現することができた本作。ソーントンとバックの絆の物語の裏に隠された妙技をぜひ堪能していただきたい。

■公開情報
『野性の呼び声』
2月28日(金) 全国ロードショー
監督:クリス・サンダース
キャスト:ハリソン・フォード、ダン・スティーブンス、カレン・ギラン、オマール・シー
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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