『Dreams Universe』は制作過程も“ゲーム的”にしてしまう、強力なマルチメディア制作ソフトだ

『Dreams Universe』は制作過程も“ゲーム的”にしてしまう、強力なマルチメディア制作ソフトだ

 本日、2月14日に発売となったPlayStation®4用ソフト『Dreams Universe(ドリームズユニバース)』。『リトルビッグプラネット』シリーズなどの開発を手掛けたMedia Molecule(メディアモレキュール)の最新作であり、先行して昨年4月に数量限定で発売された「アーリーアクセス版」が大きな話題を集めるなど、各所で注目度の高い本作。今回はそんな『Dreams Universe』を先行プレイしてきたので、その内容をレポートしていきたい。

 本作はなかなか説明の難しいゲームだ。というか「ゲーム」という表現が正しいのかどうかもわからない。開発会社の言葉を引用すると「ゲームクリエイティブプラットフォーム」だそうだが、色々な説明を省いて簡単に言うなら「ゲームを作るゲーム」だと思っておけばひとまずは間違いないだろう。ゲーマーであるなら「ツクール系ゲーム」みたいなものといえば分かってもらえるだろうか。

 本作では「ゲーム」や、その周辺にあるもの……たとえば「背景美術」や「ムービー」、「立体物」や「音楽」などをすべて作ることができる。そして作ったものは『Dreams Universe』のユーザー同士でシェアしたりもできるし、場合によってはそうやってシェアされた創作物を「リミックス」することも可能だ。……と、こうやって文章で説明すると「なんかすごそうだが、よくわからない」という感想を持つ人も多いだろうから、実際に『Dreams Universe』で作られシェアされている作品を紹介してみる。

 まず、最初に紹介したいのはこれ。いまや入手が困難になってしまった伝説のゲーム(体験版)である『P.T』を、『Dreams Universe』上で再現したものである。もちろん完コピとまではいかないが、この空間を実際に歩き回れるうえ、なかなか雰囲気も出ている。もう遊ぶことができなくなってしまったゲームであっても、『Dreams Universe』があれば誰かが再現してくれるかもしれない、というわけだ。

 また、ムービーとして『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』を再現しようとする試みなんかもあったりする。当然すべてのポリゴンモデルなどが『Dreams Universe』内で作られている。なんかちょっと「大丈夫か?」という感じがしてきたが、大丈夫なんだろうか? おそらくはダメだと思うが、こういうアナーキーな創作意欲を感じられる作品も含めて楽しめるのが『Dreams Universe』コミュニティの特徴にもなっている。

 もちろん再現系ばかりだけではなく、オリジナル作品も非常に充実している。画像の『赤鬼 akaoni』は『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』から影響を受けたと思われるオリジナル3Dアクションゲームで、フリーゲームとしての質が高い。と、これで分かっていただけたと思うが、『Dreams Universe』で作れるものの自由度は相当高い。可能性は無限大である、と言い切ってしまっていいだろう。

 一切制作には手を出さず「他人の創作物を見るだけ」というスタイルでも充分に楽しめるのは、本作の大きな特徴となっている。なにせ本作を一本買って、インターネットにPS4®をつなげば、実質に多種多様なゲームを購入したのと変わらないわけだ。まあ、もちろんと言うべきか、現状はミニゲーム的な物が多く、「フルプライスクオリティのPS4®ゲームが何本も遊べる」というような過度な期待はしないほうがいいが、それにしてもアーリーアクセスの時点でかなりの作品がアップロードされているので、長い時間をかけて楽しめることは請け合いだ。

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