SpaceXが大量求人で3月にスペースシャトル飛行実験 前澤氏の月旅行も前進?

SpaceX大量求人で月旅行に前進

ライバルはアメリカ空軍と共同開発

 実のところ、宇宙ビジネスに取り組んでいるのはマスク氏だけではない。Amazonの創業者であるジェフ・ベゾス氏もBlue Originを起業して宇宙旅行のビジネス化に取り組んでいるのだ。宇宙活動専門ニュースメディア『Space.com』は4日、そんな同社の最近の動向を伝える記事を公開した。その記事によると、1月27日、同社はアメリカ空軍のロケット研究所と共同でカリフォルニア州にあるエドワーズ空軍基地において、同社の月着陸船に搭載されるBE-7エンジンのテストを実施することを発表した。この発表は、同社とロケット研究所が昨年12月に15年間の共同研究開発契約を締結したのをうけてのものだ。

 BE-7エンジンのテストに使われる施設は「宇宙環境推進複合施設」あるいは単に「1-42」と呼ばれ、大気圏上層や真空状態を作り出すことができる。この施設を利用して、同エンジンは段階的に開発されていく。同エンジンの開発に関わるシニアディレクターのEric Blumer氏によると、Blue Origin社の当面の目標は「2024年までに男性と女性を月に送ること」である。

 以上のように宇宙旅行のビジネス化は、マスク氏とベゾス氏という世界的に著名な起業家によって推進されているのだ。そして、両氏の思惑通りに宇宙ビジネスが軌道に乗れば、2020年代には民間企業による宇宙旅行が実現するだろう。

トップ画像出典:ビジネスインサイダー『Elon Musk says SpaceX is hiring and holding a career day this week — here's where to send your resume』より画像を引用

■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi

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